NYコラム(22日)ダウ平均は再び2万7000ドルに接近か−パウエルFRB議長の議会証言を見極めへ

著者:加藤裕一
投稿:2020/09/22 22:28

NY株式市場(22日)ダウ平均は一目均衡表上の雲入り回避か⁈–GAFA中心にIT•ハイテク株の反転に注目

22日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な寄り付きとなりそうだ。

前日に大幅安となったダウ平均は軟調な地合いに好転が見られず、相場反転のきっかけを掴めないまま通常取引に入っていきそうだ。新型コロナウイルスの第2波に対する警戒感が根強い上、コロナ対策第4弾をめぐるアメリカ議会の与野党協議は、混迷を深めており、景気の先行き不安を払拭できない相場環境が続いている。

日本時間23時30分から始まるパウエルFRB議長やムニューシン財務長官らによる下院サービス委員会での議会証言にマーケットの関心が集中している。22日のニューヨーク株式市場で相場のトレンドに変化がもたらされるイベントとして位置付けておきたいところだ。ただ、FOMCの開催直後でFRB議長の証言内容にサプライズは出にくいと見ており、より慎重な見極めが必要だろう。

ダウ平均は、前日の急落局面で一気に75日移動平均線(2万7011ドル)を割り込んだ上、一目均衡表上の雲入りしたあとは、雲の抵抗帯の上限にあたる先行スパン1(2万7074ドル)を下ヒゲでカバーした格好だ。22日も再び雲入り回避と75日線キープで目先的な底入れムードを醸成できるか。GAFA中心にIT•ハイテク株の切り返しに期待したい一日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想