NY株式市場(1日)ADP雇用統計で雇用情勢の改善傾向を確認–ダウ平均は2日の雇用統計待ちへ
1日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底固い寄り付きとなりそうだ。
ダウ平均はきのうまでの2日続伸で800ドル近く上昇したことから、大幅安となった先週末の下げ分を取り戻した格好だ。この結果、ダウ平均は4–6月期に3895ドルの上昇と四半期ベースで過去最大の上昇幅となった。
取引開始前に発表された6月のADP雇用統計は236.9万人増となった。5月分も306万人増に大きく上方修正されたことはダウ平均の底堅さにつながろう。
いずれにしても、1日のダウ平均は、取引開始間もなくに発表される7月のISM製造業景気指数に相場の関心が集中している。市場予想は49.7と製造業活動の拡大・縮小の分かれ目となる50の手前水準まで改善することが見込まれている。ISM製造業景気指数が順調な改善を見せればダウ平均を後押しすることになる。まずはISMの数字次第で、きょう1日の相場の方向性が決定的になる相場の地合いのまま取引開始となりそうだ。
一方で、7月相場初日となる1日のダウ平均は、歴史的な四半期ベースの上昇を見せた反動から戻り売り圧力も警戒しておきたい。香港では1日に施行された香港国家安全維持法違反で初の逮捕者が出たほか、同法案をめぐるアメリカと中国の関係悪化懸念が燻っていることから相場の上値は抑えられそう。
1日のダウ平均は、時間の経過とともに市場予想で改善が見込まれる明日の雇用統計の数字を確認したいとの様子見姿勢が広がりやすい1日になるとみている。
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