Link-U(4446)高い技術力で事業領域の拡大:日本証券新聞 伊藤 明

著者:伊藤明
投稿:2020/06/01 08:52

上場1周年を控え東証1部昇格期待も

Link-U 日足一目均衡表
Link-U 日足一目均衡表出所:日本証券新聞Digitalテクニカルチャート

【新しい事業領域進出】
集英社と提携して始めた「MANGA Plus」などマンガ配信分野の成長性が注目される。サーバー関連技術を核としており、マンガ以外にも音楽・映像などのコンテンツ取り込みなどにも高い期待。NHK出版と語学学習アプリ共同開発を発表。4月には、TikTokやBuzzVideoで知られるバイトダンスとの業務提携も発表しており、複数の新しい事業領域進出や大型案件獲得に注力。
新型コロナウイルスに絡んでは、「巣ごもり消費関連」としての側面のほか、「新型コロナウイルス感染症解析のためのサーバー演算能力を提供」とのリリースもあり、技術力の高さも。

【東証1部昇格の思惑】
上場1周年となる7月18日に向け、東証1部昇格思惑人気が次第に高まってくると見られる。4月24日に実施した立会外分売のリリースには、「東京証券取引所第一部への市場変更申請を行う準備を具体的に進めております」との記載。また4月末には、同社社長と取締役CTOの第1、第2位大株主の小幅株式売却が明らかになったが、これも東証1部市場変更に向けての「形式要件である流通株式比率の充足を図るため」のもの。先取り人気が高まるのは1~2ヵ月前とすればタイミング的にはぴったり。
同社は現在、全従業員を対象にリモートワークを実施している。ちなみに、5月26日の臨時株主総会で役員選任も無事可決されており、準備万端といったところか。

【テクニカル】
4月14日に、昨年7月18日新規上場以来の高値2643円を付けた後、5月15日安値1690円まで36%安した後の出直り途上。5月25日の戻り高値が2160円。押し幅の49.3%と、半値戻し目前までの戻りを経て、目先一息入れた株価位置。

伊藤明
株式会社日本証券新聞社 テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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