株価暴落を受け、世界の超富豪層が株を爆買いしてるぞ!
From: 中原良太
Bloombergで記事を読みながら、、、
ちょいと前の話ですが、
Bloombergでこんな記事を見つけました:
記事の内容を要約すると、
「株価暴落を受け、世界の超富豪層が株を爆買いしてるぞ!」
「いまが一生に1度の大バーゲンという人もいるぞ!」
という感じ。
たしかに、
2020年に入ってから世界株式は、
20%〜30%ほど下落してます。
スーパーで言えば、
「2割引の特売タイムセール中」
といったところでしょうか。
そう考えると、
超富豪層が株を爆買いするのも、
なんとなく納得できますよね〜。
◆ ◆ ◆
僕らも爆買いすべき?…否!
こんな話をすると、
「うちも株をたっぷり買おうかな」
なんて考える方が出てくるかもしれません。
ですが、それはちょっと待った。
実は先ほどの記事、タイトルがかな〜り
「煽って」いるんですよ。
当記事によれば、
「超富裕層が10億ドル単位で株を買ってる!」
そうなのですが、
内訳を見てみると、
「爆買い」というほど、
株を買っている様子じゃなかったです。
たとえば、
投資の神様ウォーレンバフェットは、
2019年末時点で1280億ドルのキャッシュを持っていましたが、
デルタ航空に投じたお金はわずか4500"万"ドルに過ぎません。
保有しているキャッシュのうち、
わずか0.2〜0.3%ほどの投資額です。
彼らからすれば「小銭程度」しか買ってません。
"爆買い"というタイトルに煽られて、
慌てて株を買い過ぎる投資家が、
増えないことを祈ります…。
◆ ◆ ◆
いつ・いくらで底打ちするかは、誰にも分からない
先ほどの記事を見る限り、
「名のしれた億万長者たちがゆっくり買い始めた」
くらいに捉えておくと良いでしょう。
ビリオネアでもあり、
バフェットも認める投資家である、
ハワード・マークスはこんなメモを公開しました:
【買うべきか、売るべきか、現状維持か。私は「いくらか買うのはいい」と思います。】
僕はハワード・マークスの大ファンで、
彼が公開したメモはなるべく目を通すようにしています。
そして、
僕はハワード・マークスと大体同じ見解で、
「株が安く、お買い得になってきたのは間違いない」
「どれくらい長く・深く下がるかは誰にも分からない」
「だから、株をゆっくり買い増すのが正解だろう」
と考えています。
先日にもお話ししましたが、
日本株は「リーマンショックの底より15%ほど高い水準」
米国株は「リーマンショックの底より40%ほど高い水準」
というのが先週末時点での状況でした。
日本株はそろそろ買い始めて良さそうですし、
米国株がもっと下がったら買っても良さそうです。
◆ ◆ ◆
目安は「ブラック・マンデー」以上「リーマン・ショック」以下
ここからは完全に僕の憶測です。
(間違えている可能性もあります)
過去の数ある暴落を振り返ってみると、
今回の暴落の規模と根の深さは、
1987年の「ブラックマンデー」以上、
2008年の「リーマンショック」以下、
…くらいに感じています。
ブラックマンデーが起きたとき、
株価が底打つまでにかかった期間は約2カ月。
リーマンショックが起きたとき、
株価が底打つまでにかかった期間は約1年半。
そう考えると、
底打ちまでには、
「2カ月〜1年半」くらいの、
幅があると見ています。
ピークを付けてから2カ月が立ちましたから、
「今すぐ〜1年4カ月後」のどこかで、
底打ちするだろうと考えます。
この位の日数をかけて、
コツコツ地道に株を買い集め、
「株価が底を打つ」あたりで、
ちょうど買い切れるペースで行きたいですね。
…途中で反発してしまえば、
「まぁ、そんなモンかw」と、
諦めば良いだけです。
大事なのは、
「意味があるくらいの早いペースで」
「持続できるくらいの遅いペースで」
ほどほどに買い増すことだと思います。
iDeCoやつみたてNISAが、
火を吹く時代になりそうですなぁ…。
- 中原良太