【買い】太陽誘電(6976)

著者:伊藤明
投稿:2020/03/08 18:27

ETF買い入れ額増加は好需給

【好需給に期待】
ニッセイ基礎研究所試算の日銀実質保有比率(2月末現在)で、アドバンテスト、ファーストリテイリング、TDKに次いで第4位の17.9%。これまでの浮動株吸い上げ効果はもちろん、今後の買い入れ増額となった際にはインパクトが大きいと考えられる。

一方、2月28日付の三菱UFJモルガン・スタンレー証券のウイークリーレポートによると、東証公表データに基づく、空売り残高が多い銘柄として、みずほFGの2億1503万株、伊藤忠7395万株、リコー3848万株等々が並び、太陽誘電も10位の2400万株。発行済み株式数の1億3021万8000株に対して18.4%。直近の「会社四季報」によると浮動株比率8.8%だけに、インパクトは十分と思われる。
また、直近発表分の2月28日申込現在の信用売り残も295万9500株(信用倍率0.92倍)と踏み上げの思惑も。

【ファンダメンタルズ】
セラミックコンデンサ世界大手。
先週にはモルガン・スタンレーMUFG証券による投資判断引き上げ(イコールウエート→オーバーウエート)も。

2月26日付では、SMBC日興証券も(投資判断2継続)目標株価を2800円→3200円に引き上げ。「5G化により基地局向けのMLCC需要は急拡大する可能性が高く、同社の業績のアップサイドとなりうる」との言及も見られる。

【テクニカル】
東証全体で急落となっているが、3月6日時点では、3月2日の安値2978円を割り込むことなく、踏みとどまっており、チャート形状に崩れは見られない。
伊藤明
株式会社日本証券新聞社 テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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