米ドル/円 上値は重いが、米予算教書への反応に期待

著者:山口哲也
投稿:2020/02/10 10:51

新型コロナウィルスへの警戒感から上値が重い

米ドル/円は、新型ウィルスに対する警戒感から110円で上値の重い展開となっています。
先週末の木曜日と金曜日に米ドル/円は110円処にトライしましたが、現在はやや失速気味となっています。

明日にかけて発表される予定の米予算教書は、歳出の削減を打ち出し、3%程度の高めの経済成長が予想されています。
大統領選を年末に控える中、新型コロナウィルスの影響拡大には注意が必要ですが、予算教書の内容如何によっては、明日にかけての米ドル/円は日本時間においてはややリスクオフ地合から、リスクオンに切り替わり再度110円へのトライも期待されます。

一方、当面のサポートは、日足の一目均衡表の転換線や週足13週MAが位置する109.15前後、その下は日足の基準線や週足52週MAが位置する108.95前後と見ています。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想