■1月27日(月)■ハイテク関連と衛生関連に注目

今年の半導体市況は好調が予想される

東京市場は、一部業種を除き、弱含みの展開が予想され、日経平均では23500円を割り込む展開もあるだろう。上値が24000円前後で、ここ短期間で4度にわたり押し返されており、よほど日米の企業業績で良いニュースが続かない限り、ここを突破するほどのエネルギーは、今週の東京市場には現れないだろう。

今週は、材料がひしめいているが、もっとも重要なのは米国ハイテク株の決算動向だ。日本企業の第3四半期決算の発表も徐々に始まっているが、それほど良い知らせは期待できない。
　一方、先週の米国市場では、インテルの決算が発表され、実績・予想共に市場予想を上回ったことで、東京市場でも半導体関連銘柄などが注目されやすい状況となっている。米国企業の本決算や日本企業の第3四半期決算の内容によっては、さらにハイテク関連銘柄に資金が集まる可能性もある。今年の半導体市況は、昨年の反動や5G需要によって、1桁パーセントではあるが、プラスに転じることが予想されている。
　もう一つの材料は、新型コロナウイルス関連だろう。武漢市が封鎖されるなど、中国では徹底した対策が採られているようだが、それでも日本で発症者が出現し、衛生関連などの銘柄が急騰している。
　こういった市場環境から、ハイテク銘柄の一部、衛生関連・製薬関連企業の一部では、かなり上昇する銘柄が出てくるかもしれない。今週は、物色の個別色がさらに強まる傾向が出てくるだろう。