ドル/円、新型ウィルス懸念が重し
昨日のドル/円は、終値ベースでほぼ横ばい。110円台を回復する場面もあったが、中国の旧正月を前に新型コロナウィルスの感染拡大を巡る懸念は根強く、109.80円台に押し戻された。なお、世界保健機関(WHO)は新型ウィルスの感染拡大について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するかどうかの判断を先送りし、本日改めて会合を開くと発表した。そうした中、ドル/円は本日も上値の重い展開となりそうだ。短期サポートと目される109.70円前後を維持できるかが焦点となろう。仮に下抜けるようだと、109.40円台を通る20日移動平均線の付近までチャート上の下値余地が拡大する。明日からの中国旧正月に向けて、ポジション整理の動きが強まる可能性もあるだけに、香港・上海を中心にアジア株の下落に注意が必要だろう。