マザーズ先物見通し:米国株安などを背景にリスク回避の売りが先行か

配信元:フィスコ
投稿:2020/01/22 08:23
本日のマザーズ先物は、連休明けの米国株の下落や円高基調を背景にリスク回避の動きが波及しそうだ。前日の米国市場は、中国で多発する新型肺炎の拡大懸念が広まるなか、米国内でも感染患者が確認されたことから、パンデミックに対する不安感が相場の重しとなり、主要株価指数は反落した。円相場も1ドル=109円台後半へと円高方向に傾いている。こうした背景から、日経平均も続落して始まりそうで、マザーズ先物にもリスク回避的な売りが先行しそうだ。週末24日からは春節休暇に伴い人の移動が活発になる。感染がさらに拡大すれば、「個人投資家のセンチメント悪化につながりかねない」との指摘もある。指数寄与度の高い時価総額上位銘柄群については、ここ最近は高安まちまちでマザーズ市況全体の方向感が欠ける要因となっているが、ヘッジ売りの動きから、こうした銘柄群がそろって売られれば、マザーズ先物も大幅な下落が想定されよう。一方、個人投資家は主力の東証1部市場を避け、中小型株に関心を向ける可能性も高い。個別株物色の流れが時価総額上位銘柄にも波及するとなれば、「マザーズ先物の下げも限定的にとどまる」との声も聞かれる。上値のメドは875.0pt、下値のメドは860.0ptとする。 <YN>
配信元: フィスコ