目先意識すべきは“しっかりとした値固め”の有無…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2020/01/17 10:31

“下値がしっかり”の後…

※ご注意:予想期間は1月18日と表示されていますが、本日(1月17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「材料出尽くし(利益確定売り)」も懸念されましたが、「強い米経済指標(小売売上高は3ヶ月連続増/フィリー指数は8ヶ月ぶりの高水準)」が“リスク選好姿勢”を牽引しました。
“米株高/債券安(利回りは上昇)”が促される中、ドル円は“110円台”へ“終値ベース”で乗せています。

◆ “もう一段の上値追い”への期待はあるが…?

“下値がしっかり”を意識した後の“緩やかな上値トライ”ですので、“過熱感”はそれほど台頭しておりません。
このため“もう一段の上値追い”が意識されてもおかしくなく、“50月移動平均線(本日は110.299円)-19/5/23高値(110.362円)”を突破すれば、“19/5/21-22高値(110.670円)-19/5/7高値(110.851円)”への道も見えてきます。
反面、伸び悩むと“(米3連休を控えた)ポジション調整”に押される展開も懸念されるだけに、まだまだ楽観はできません。
また“にわか上値期待”の増加も、少々気になります。

“もう一段の上値追い”への期待はありますが、目先意識(志向?)すべきは「“しっかりとした値固め”の有無」と見るべきかもしれませんね。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.670(5/21-22高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:110.512(+2σ)
上値3:110.362(5/23高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.299(50月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.203(1/14高値、1/16高値)
前営業日終値:110.164
下値1:110.000(大台、20月移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:109.840(1/16安値)
下値3:109.787(1/15安値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値4:109.692(200/100週移動平均線、+1σ、ピボット2ndサポート)
下値5:109.604(ピボットローブレイクアウト)
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想