膠着状態のドル円、活路はあるのか

投稿:2019/12/18 16:30

膠着状態のドル円、活路はあるのか

ビックイベントを無事通過したことでドル円は、109円ミドルを中心にもみ合いに終始しています。チャートを見ると上値を攻めてはいますが、材料不足からか勢いはありません。今月の高値109.72円あたりを上抜けてくるとロスカットを巻き込んで110円の大台に乗せる展開は想定されますが、このまま年末年始モードに入って動かなくなることもあるでしょう。

売りの材料として挙げられるのはトランプ大統領の弾劾調査です。18日米下院本会議でトランプ大統領の弾劾訴追がほぼ確実とみられています。一方、上院では共和党が過半数議席を占めており、トランプ大統領が罷免されないことも既成事実となっています。ただし、短期的には下院での採決結果を受けてAIやアルゴリズムといったシステムが反応する可能性が高く、下髭が出る可能性があるのではないかと考えています。短期売買であれば、採決のタイミングで瞬間的な下落を狙ってみるのも戦略としては悪くはありません。
井口喜雄
トレイダーズ証券 為替ディーラー
配信元: 達人の予想