ステップ Research Memo(5):自己資本比率80%以上で財務内容は良好

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/12 15:35
■業績動向

2. 財務状況と経営指標
ステップ<9795>の2019年9月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,445百万円増加の22,919百万円となった。流動資産では現金及び預金が同641百万円増加し、固定資産では藤沢駅南口の新校舎完成、海老名の校舎移転に伴う土地・建物取得や伊勢原の校舎移転に伴う新築費用等により有形固定資産が同659百万円増加した。

負債合計は前期末比201百万円増加の2,557百万円となった。新校舎建設等の設備投資資金を目的に有利子負債が355百万円増加した。また、純資産は配当金支払いで594百万円、自己株式取得で189百万円の支出があったものの、当期純利益1,943百万円の計上により前期末比1,244百万円増加の20,362百万円となった。

経営指標を見ると、有利子負債の増加により有利子負債比率が3.4%から4.9%に上昇したが、ネットキャッシュ(現預金−有利子負債)は増加しており、自己資本比率も88.8%と高水準で推移していることから、財務の健全性は高いと判断される。なお、同社の資産状況を見ると、固定資産比率が77.6%と高いことが特徴となっている。これは、地域に根差した教育サービスを長期的に提供していくためには、自社物件で運営していくことが安定的かつ合理的であると判断しているためだ。このため、条件に適う不動産物件があれば購入し、校舎を建設していく方針となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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