「NZドル=12月高アノマリー」が示現中!その注意点と対策は?
NZドル/米ドル、足もとの注目ポイントと見通しは?
【注目ポイント1】BBの“エクスパンション”
【注目ポイント2】ローソク足の“上昇バンドウォーク”
【見通し】「NZドル=12月高アノマリー」に準じ、徐々に上値を切り上げる展開となりそう
【注意点】12月半ばのビッグイベント
【トレードアイデア】「トレールストップ」の設定
「12月」はチャンスとリスクが混在する月?
11/28の当コラム(『NZドル/円、「感謝祭アノマリー」は奏効するか』)でも記載した通り、NZドル/円・日足チャートでは緩やかな上昇トレンドが継続しています。
「12月はNZドルが強気基調となりやすい」とのシーズナル・パターンがある中、対米ドル通貨であるNZドル/米ドルに関しても、上昇トレンドを示すチャート形状となっています。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を上放れしていること、3) ローソク足の下方に青色の雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、同時にADXが右肩上がりとなっている(別図赤色点線丸印)ことから、NZドル/米ドル・日足チャートでは下値しっかりの強気トレンドとなっていることが視認できます。
チャートの注目ポイントは2つ。
まず1つ目は、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていること。当該シグナルは「トレンドのさらなる強化」を示唆していることから、この場合は「上昇モメンタムが強まるシグナル」と捉えて良さそうです。
そして2つ目は、ローソク足がBB・+1σラインと同・+2σラインの間で推移する“上昇バンドウォーク”が示現していること。当該シグナルは、「巡航速度での上値追い」を示唆することから、これからの時間にかけて、徐々に上値を切り上げる相場展開となりそうです。
以上を概括すると、NZドル/米ドルは、NZドル/円と同様「12月高アノマリー」に準じる相場付きとなることが想定され、徐々に上値を切り上げる「上値追い」の動きとなりそうです。
一方で、12月半ばにかけては、マーケットの動意となり得るビッグイベント(ex.12日:英国総選挙、15日:米国による対中関税発動の可能性等)が控えていることから、想定以上ないしは想定外の値動きとなる可能性についても考慮しておくべきでしょう。
仮に、前述した季節的アノマリー(ex.感謝祭アノマリー、12月高アノマリー)が足もとでワークし、含み益が発生している場合は、マーケットで起こり得る“まさかの坂”に備えて、適宜「トレールストップ」を設定するのも一案でしょう。
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