市場の関心は米雇用統計より米中関係に
昨日のドル/円は、終値ベースで約0.1%下落。108円台後半で総じて小幅な値動きが続いたが、NY市場では調整的なドル売りに押され気味だった。そうした中、本日は米11月雇用統計が発表される。主な項目の市場予想は、非農業部門雇用者数が18.3万人増(前月12.8万人増)、失業率が3.6%(同3.6%)、平均時給が前月比+0.3%、前年比+3.0%(同+0.2%、+3.0%)などとなっている。もっとも、目下の市場の関心は米中通商協議の行方に向けられており、米11月雇用統計でも予想との乖離が大きくなければドル/円相場の反応は限られそうだ。なお、米中通商協議については昨日、米紙が「農産物の購入額を巡って依然対立」と報じた一方、ムニューシン米財務長官は「交渉は軌道に乗っている」と述べており、トランプ米大統領も「交渉は順調」との認識を改めて示した。本日も、関連報道が注目されよう。