今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/10/04 15:39

今夜の注目材料は

東京市場のドル/円は、前日のNY市場の余波で上値が重かった一方、日本株や米長期金利が底堅く推移したため下値も限られました。結果的に、106.70~106.90円台の狭いレンジで推移。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。

10/4(金)
20:25 デギンドスECB副総裁講演
21:30 カナダ8月貿易収支
21:30 米8月貿易収支
21:30☆米9月非農業部門雇用者数
21:30☆米9月失業率
21:30☆米9月平均時給
21:30 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
23:00 カナダ9月Ivey購買部協会景気指数
23:25 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
27:00☆パウエルFRB議長講演
※☆は特に注目の材料

米9月ISM景況指数は製造業・非製造業ともに大きく悪化しました。米9月ADP全国雇用者数も冴えなかったため、今夜の米9月雇用統計には下ブレ懸念が広がっています。非農業部門雇用者数の市場予想は14.5万人増ですが、市場の目線はもう少し低いのかもしれません。期待値のハードルが下がっているのでポジティブサプライズの余地が広がったようにも見える一方、低いハードルすら越えられなかった場合の衝撃も相当に大きそうです。米9月雇用統計のその他の市場予想は、失業率が3.7%、平均時給は前月比+0.2%、前年比+3.2%、労働参加率63.2%となっています。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想