以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2019年9月1日12時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の2銘柄はこちら!!
■タカラトミー<7867>
いちよし証券が8月27日に投資判断を「B(中立)→A(買い)」に引き上げ、フェアバリュー1,600円を据え置いたことが伝わっています。
レポートの内容は、「調整により株価が割安になった」というもの。もっとも、全体相場が下落しているため、これだけでは圧倒的な買い要因にはなりにくいでしょう。それよりも、2020年3月期末からスタートするデジタル新事業に注目すべきだと思います。マーケットが落ち着いてくれば、市場参加者は何を買うか迷いだしますが、同社のように長期的な成長が期待できるにも関わらず、株価が割安なバリュー銘柄には物色の矛先を向けやすいと思います。
また、目標株価との乖離率が44%程度(8月30日終値時点)と大きいことも、短期的に見直し買いのきっかけとなる可能性が高いと見ています。
■アサヒHD<5857>
岩井コスモ証券が8月26日に投資判断「A(強気)」を据え置き、目標株価を2,500円→2,600円に引き上げたことが伝わっています。
レポートの内容は、「北米金属精錬3社の効率化で今期は費用が発生するものの、来期以降にシナジー効果ができる」というもの。同証券では来期の営業利益の成長率は10%を見込むなど、インパクトとしては大きくないものの、市場全体でリスクオフの流れがあることから、タイミング的に同社のようなしっかりしたファンダメンタルズの銘柄には買いが向かいやすいのではないでしょうか。
チャートも2,200円を軸としたもみあいからひょっこり頭を出してきており、短期的な動きに期待しています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」
<SF>
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※2019年9月1日12時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の2銘柄はこちら!!
■タカラトミー<7867>
いちよし証券が8月27日に投資判断を「B(中立)→A(買い)」に引き上げ、フェアバリュー1,600円を据え置いたことが伝わっています。
レポートの内容は、「調整により株価が割安になった」というもの。もっとも、全体相場が下落しているため、これだけでは圧倒的な買い要因にはなりにくいでしょう。それよりも、2020年3月期末からスタートするデジタル新事業に注目すべきだと思います。マーケットが落ち着いてくれば、市場参加者は何を買うか迷いだしますが、同社のように長期的な成長が期待できるにも関わらず、株価が割安なバリュー銘柄には物色の矛先を向けやすいと思います。
また、目標株価との乖離率が44%程度(8月30日終値時点)と大きいことも、短期的に見直し買いのきっかけとなる可能性が高いと見ています。
■アサヒHD<5857>
岩井コスモ証券が8月26日に投資判断「A(強気)」を据え置き、目標株価を2,500円→2,600円に引き上げたことが伝わっています。
レポートの内容は、「北米金属精錬3社の効率化で今期は費用が発生するものの、来期以降にシナジー効果ができる」というもの。同証券では来期の営業利益の成長率は10%を見込むなど、インパクトとしては大きくないものの、市場全体でリスクオフの流れがあることから、タイミング的に同社のようなしっかりしたファンダメンタルズの銘柄には買いが向かいやすいのではないでしょうか。
チャートも2,200円を軸としたもみあいからひょっこり頭を出してきており、短期的な動きに期待しています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」
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