グローブライド Research Memo(6):2021年3月期を最終年度とする中期経営計画を進行中(2)

配信元:フィスコ
投稿:2019/07/12 15:16
グローブライド<7990>の今後の展望・戦略

(3) ラケットスポーツ
テニスもゴルフと同様、ブランドを大切にする戦略を進めている。日本における「PRINCE」の販売代理店を担う。1970年代は「デカラケ」で一世を風靡、テニスのプレイスタイルに一大改革を巻き起こした「PRINCE」は、最近も世界初の新テクノロジーを搭載した新製品を発表し、ラケットのテクノロジーにおいてイノベーションを発信し続けているブランドだ。オンコートからオフコートまで楽しめる大人のテニスライフを提案するためのモノづくり、プロモーションに意欲的に取り組んでいる。

一方、子会社で小売事業を営むウインザー商事は日本を代表するラケットショップの専門店であり、関東地方を中心に学生から社会人及びその他ラケットスポーツのユーザーを対象に幅広い販売コネクションを有している。今後も売上増を目指す考えだ。

(4) アパレル
新たな中期経営計画に向けた取組みとして期待がかかるのがアパレルだ。同社はこれまでも釣具業界のレインギアを中心に展開してきたが、アパレルブランドを独立させるのは初の試みである。2017年に発表した「D-VEC」は、「DAIWA」の釣具業界でのレインギアで長年培ってきた技術や機能性と、専門のデザインチームが生み出すファッションとを融合させ、都会のファッションへと進化させている。

過酷なフィッシングの自然環境でも快適に着用できる「D-VEC」は、アウターのみならず、Tシャツ、ショートパンツ、シューズ、傘、アイウェアなど豊富なラインナップを取りそろえる。2017年3月には、ECサイトと東京・原宿にショップをオープン。同社の企業理念「ライフタイム・スポーツ・カンパニー」として、人生を豊かにするスポーツを起点としたアパレルを提案し、企業価値の向上につなげることを目標としている。2019年3月には表参道ヒルズにコンセプトショップとして2店舗目をオープンしたが、百貨店やセレクトショップなどからも引き合いがきており、今後も徐々に育て上げていく考えだ。

前期のトピックスとして2018年7月に東京・港区外苑前の「Itochu Garden」内のifs未来研究所で「A Lifetime Sports Studio」の展開もスタートをさせた。この場所から「ライフタイム・スポーツ・カンパニー」を提唱しながら今後もグローブライドの企業価値を伝えていく。

そのほか、2019年10月に予定される消費税率の引き上げに関しては、新製品の投入時期を調整するなどの対応を考えている。駆け込み需要とその反動の影響をできるだけ緩和させる予定の様だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)


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