米中首脳会談控え小動き。

著者:遠藤寿保
投稿:2019/07/01 10:00

マーケットコンディション

先週末のドル円は、107.77円で始まると、東京時間は、日経平均の下落などを受け、107.56円まで下押しとなるが、下値も堅く深押しはなかった。ロンドン時間、週末の米中首脳会談を控え107.70円前後で小動き。NY時間、6月シカゴ購買部協会景気指数は49.7(予想53.1)、6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値は98.2(予想98.0)とマチマチな結果となり市場の反応は限定的。その後、107.90円まで買い上がるが、追随する買いはなく107.88円でクローズをむかえた。

米中首脳会談控え小動き。

さすがに、先週末にフライングはなかった。大阪G20は、無難に閉幕。米中首脳会談も事前予想と同じ着地。米中通商協議は継続で、その間の追加関税は見送り。また、米国はファーウェイへの制裁を一部緩和。中国は農畜産物など米国からの輸入を増やすことが示唆。そして、G20後、トランプ米大統領は、北朝鮮の金委員長と電撃会談。G20が無事閉幕した事でのご祝儀相場なのか、週明けは上に窓を開け108円台からスタート。
テクニカル的には、月が変わり変化が出てきた。月足一目均衡表が「三役逆転」となり強い売りシグナル発生。週足では、転換線<基準線となり、今週107.771円を下回ると、遅行線<26期間前チャートとなり、三役逆転となる。日足・週足・月足で三役逆転はレアケース。
ご祝儀相場は、いつまでも続かないのではないか。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想