材料性、思惑アリ
日本における検索サイトの先駆的な存在の同社だが、2019年3月期の営業利益は、1405億円と、24%の営業減益となった。
ネット広告やECは好調だが、PayPayへの積極的な投資や、子会社における減損などが、減益の要因となり、今期も、引き続き先行投資の負担が大きい期と考えられる。会社側の今期予想では、わずかな営業増益となっているが、投資家の判断では、営業増益は微妙だ、というのが大半だと言って良いだろう。
しかし、5月8日、ソフトバンクに対する第三者割当増資の発表と、自己株式の公開買い付けを発表したことで、同社株は一気に動意づいた。
ソフトバンクは、通信キャリアとして、通信料金の値下げ、5Gへの対応を含め、ビジネスモデルの進化を求められる中、ヤフーを子会社化することで、よりグループ力を活かしたスピード経営を目指すが、このことは、同時にヤフーにとっても、新たなビジネスチャンスを他社より効果的に進める機会が増えることを意味する。
この資本政策は、親子会社上場が減少する中、ソフトバンクにとっ、は単なる「配当金の吸い上げ」にならないよう、相乗効果の発揮を急ぐ方向へ、両社を動かすことになるだろう。一方で、親子会社上場を解消する動きも市場では引き続き大きく、ヤフー株をさらにソフトバンクグループが買い増すのではないか、という思惑も働きそうだ。
同社株価は、5月8日の発表により、309円から338円(終値)に上昇した。しかしその後、全体の市場環境悪化などもあり、株価は300円割れと、5月8日の発表以前の株価をさらに割り込んでいる。
通信キャリアとの更なる協業で、同社が目指すAIを活用した新しいサービスの提供などについて、より成長性を高める効果が認められれば、成長性評価に見直しがされるだろう。
ネット広告やECは好調だが、PayPayへの積極的な投資や、子会社における減損などが、減益の要因となり、今期も、引き続き先行投資の負担が大きい期と考えられる。会社側の今期予想では、わずかな営業増益となっているが、投資家の判断では、営業増益は微妙だ、というのが大半だと言って良いだろう。
しかし、5月8日、ソフトバンクに対する第三者割当増資の発表と、自己株式の公開買い付けを発表したことで、同社株は一気に動意づいた。
ソフトバンクは、通信キャリアとして、通信料金の値下げ、5Gへの対応を含め、ビジネスモデルの進化を求められる中、ヤフーを子会社化することで、よりグループ力を活かしたスピード経営を目指すが、このことは、同時にヤフーにとっても、新たなビジネスチャンスを他社より効果的に進める機会が増えることを意味する。
この資本政策は、親子会社上場が減少する中、ソフトバンクにとっ、は単なる「配当金の吸い上げ」にならないよう、相乗効果の発揮を急ぐ方向へ、両社を動かすことになるだろう。一方で、親子会社上場を解消する動きも市場では引き続き大きく、ヤフー株をさらにソフトバンクグループが買い増すのではないか、という思惑も働きそうだ。
同社株価は、5月8日の発表により、309円から338円(終値)に上昇した。しかしその後、全体の市場環境悪化などもあり、株価は300円割れと、5月8日の発表以前の株価をさらに割り込んでいる。
通信キャリアとの更なる協業で、同社が目指すAIを活用した新しいサービスの提供などについて、より成長性を高める効果が認められれば、成長性評価に見直しがされるだろう。