●にわかに高まる米利下げ観測
これまでリスクオフ方向に意識したオペレーションをせざるを得ない状況と伝えておりましたが、先週末からその動きが出始めています。きっかけは米国によるメキシコへの追加関税、それに加えて、米中貿易問題の不透明感の高まり、さらには、米国の利下げ観測(昨日パウエルFRB議長、クラリダFRB副議長も利下げを示唆)によるものです。米10年債利回りは一時2.05%台へ低下する場面があり、ドル円も107円台後半まで下落、今年1月以来の水準までドル安が進む場面があり、そこからの戻りも鈍い状況となっています。
市場では米利下げに関し、年内2回を90%超の確度で価格に織り込んでいるようであり、今後はその回数の増減での一喜一憂相場となりそうです。一般的に6月は債券市場での天底をつけやすい月と言われており、今年の場合で言うと、底をつける可能性が高まっている状況です。市場の一部関係者からは今月(6/19開催予定。現状、市場は据え置きが優勢)に利下げを実施しなければ、FRBの対応は後手に回るとの見方も聞かれております。今週末の米雇用統計が市場予想を下回ることとなれば、一段と利下げに対する催促が強まってくるのではないでしょうか。目先のドル円については107~110円のレンジを見ていますが、米10年債利回りが2%を下回ってくるようであると、105円水準までドル円は下落する可能性もあるのではないかと考えています。
市場では米利下げに関し、年内2回を90%超の確度で価格に織り込んでいるようであり、今後はその回数の増減での一喜一憂相場となりそうです。一般的に6月は債券市場での天底をつけやすい月と言われており、今年の場合で言うと、底をつける可能性が高まっている状況です。市場の一部関係者からは今月(6/19開催予定。現状、市場は据え置きが優勢)に利下げを実施しなければ、FRBの対応は後手に回るとの見方も聞かれております。今週末の米雇用統計が市場予想を下回ることとなれば、一段と利下げに対する催促が強まってくるのではないでしょうか。目先のドル円については107~110円のレンジを見ていますが、米10年債利回りが2%を下回ってくるようであると、105円水準までドル円は下落する可能性もあるのではないかと考えています。