今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/06/04 15:41

今夜から明朝の注目材料は

東京市場のドル/円は、前日海外市場のドル安の流れを引き継ぎ107.85円前後まで下落して約5ヶ月ぶりの安値を付けました。その後、108円台を回復する場面も見られましたが、米利下げ観測がくすぶる中では戻りは鈍い様相です。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。

6/4(火)
17:30 英5月建設業PMI
18:00 ユーロ圏4月失業率
18:00☆ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP)速報値
18:30 南ア1-3月期GDP
21:30 ウィリアムズ・NY連銀総裁、講演
22:55☆パウエルFRB議長、講演
23:00 米4月耐久財受注
23:00 米4月製造業受注
28:45 ブレイナードFRB理事、講演
----- 米英首脳会談(ロンドン)

6/5(水)
10:30☆豪1-3月期GDP
10:45 中国5月財新サービス業PMI

※☆は特に注目の材料

米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に複数回の利下げに動くとの見方が広まる中、パウエルFRB議長の発言に注目が集まります。今夜の発言はシカゴ連銀主催の「金融政策の戦略・手段・コミュニケーション」に関する会議でのスピーチです。なお、議長は5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で「米経済は良好な軌道にある」「現在の政策スタンスは適切」との見解を示して市場の利下げ観測を一蹴した経緯があります。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想