ドル/円、下値確認で持ち直し＝外為どっとコム総研 神田卓也

ドル/円、下値確認で持ち直し

昨日のドル/円は、約半月ぶり安値から持ち直した。米中貿易摩擦の激化を懸念した円買いや米国債利回りの低下を受けたドル売りで何度か下値を試したが、ことごとく109.10円台で下げ渋った。そうこうするうちに米国株が下げ幅を縮め、米長期金利が低下幅を縮小したため109.70円前後まで反発した。

ドル/円相場は、109円付近のサポートをひとまず確認した格好で、目先的に戻りを試すターンに向かう可能性もある。戻りの第一関門は20日移動平均線や日足一目均衡表の転換線が通る109.90円台だろう。これをクリアして110円台を回復できれば、5月13日安値（109.02円前後）を1番底、昨日安値（109.15円前後）を2番底とする「Wボトム」が意識されそうだ。本日も引き続き、主要国の株価および米国債利回りの動向がカギとなろう。