【買い】ラクオリア創薬(4579)気迷いが窺える一方、売り圧力限定的で上値試しの準備完了とみる◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2019/05/17 16:43

気迷いが窺える一方、売り圧力限定的で上値試しの準備完了とみる

業種:医薬品
時価総額:329.06億円
PER:218.10倍
PBR: 8.55倍

 ファイザーから独立した創薬開発型ベンチャー。新規開発化合物の導出による知的財産導出が収益事業となっており、今期は導出先のCJヘルスケアが韓国での販売開始を予定している胃食道逆流症治療薬「tegoprazan:韓国商品名『K-CAB(R)』」をはじめ、収益計上が予定される案件に期待。

 今年に入り、上記「tegoprazan」の中南米地域でのサブライセンス契約が締結され、ロイヤリティ収入を計上。なお、本契約規模は総額8400万ドルと推定されている模様。今後は韓国、中南米地域のみならず、中国やベトナムへの市場拡大も予定されており前途は明るいとみられる。なお、「tegoprazan」はNERD(非びらん性胃食道逆流症)適応症として世界初の取得。

 業績面においては5/14に第1Q決算を発表、前年同期比で売上高2.7倍、利益は黒字転換の計画の下で、減収増益とやや心許ないスタートを見せたが上記材料の収益貢献はこれから。ペット用医薬品については導出先の米Aratana Therapeutics Inc.に対して米Elanco Animal Health Inc.が買収提案をしていることが新たに判り、計画をさらに上振れする期待感もありそう。

 株価はやや下落トレンドにあったが、週足の26週移動平均線をサポートに下げ止まりの様相。先週は一旦割り込んだ25日移動平均線を再び回復してきたため、戻りの上値を試す局面と言える。直近では4月高値の1742円付近が上値抵抗になっているとみられ、この戻り高値を更新できれば上昇トレンドを形成する期待感も出てくるだろう。最近のバイオ株はだいぶ大人しいが、次回テーマ物色が盛り上がる際には本命に踊り出てきても不思議はない。
配信元: 達人の予想

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