【買い】オンコリスバイオファーマ(4588)中外製薬と資本業務提携で連続ストップ高。利確一巡から、再度高値方向へ向かうか。

投稿:2019/04/15 00:02

■反発期待

岡山大学発バイオ創薬ベンチャー。遺伝子を改変したアデノウイルス(風邪のウイルス)をがん細胞に注入し、がん細胞を溶解する技術が中核。オワンクラゲの蛍光物質を使った血中浮遊がん細胞マーカーも開発。製薬企業にライセンスアウトし、契約一時金やマイルストーン収入、ロイヤルティ収入を得るほか、国内食道がんなど自社での治験も行う。エピジェネティックがん治療薬のほかB型肝炎、重症感染症などライセンス導入や出資による共同開発も行う。

がん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を破壊することができるように遺伝子改変されたテロメライシンで注目される同社。
中国、香港、マカオでは既に、ハンルイ社と独占的ライセンス契約を結んでいましたが、今回は日本、台湾における独占的ライセンス契約を、中外製薬と締結。同時に、日本・台湾・中国・香港・マカオを除く、全世界における開発・製造・販売に関する独占的オプション権を中外製薬に付与。オプションを行使した場合、500億円以上を中外が同社に支払うという事で、事前の予想を上回る計約となったのではないでしょうか。

中外製薬の筆頭株主が、世界最大規模の製薬グループであるロシュグループである事も、注目材料。
メインと考えられる、ヨーロッパ、米国方面の契約は、まだ何も決まっていませんが、ロシュグループが親会社である中外と契約した事実が、大きな期待・思惑をうみます。

力強いファンダメンタルで動いている為、テクニカルで判断するのはどうかという見方もあるかと思いますが、3月14日高値と、3月29日戻り高値を結ぶレジスタンスは既に、ブレイク済みで、4月12日終値は丁度そのレジスタンスであったライン上あたり。12日安値を下回らずに推移すれば面白いですが、その下にも、3月25日安値2403円や、4月9日2565円辺りがサポート視される可能性も。

まだ株価は、中外との契約前高値を超えてもおらず、3月29日戻り高値水準まで戻って来た段階。
利益確定が一巡すれば、再度3月14日高値4410円方向へ、そしてブレイクする動きを想定しています。
本田隆一郎
株式投資暁投資顧問 取締役
配信元: 達人の予想

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