ドル/円、下値警戒ムード
昨日のドル/円は、一時111円台を割り込んだ。トランプ米大統領が110億ドルの欧州連合(EU)製品への関税導入を表明した事や、国際通貨基金(IMF)が世界経済成長見通しを引き下げた事がセンチメントの重しとなり、円が買われた。昨日の欧米株の下落を受けて、本日のアジア株も下落が想定されるだけに、ドル/円は下値警戒ムードが漂っている。チャート上の下値ポイントは日足一目均衡表の雲がある110.80円前後と見られ、これを下抜ければ110円台半ばまで下値余地が広がりそうだ。なお、本日は欧州中銀(ECB)理事会や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表のほか、EU臨時首脳会議など、欧米市場で重要イベントが続く。これらを受けて市場センチメントに改善が見られるか注目したい。