◆“やや下押し”も、“様子見(膠着)”は変わらず
※ご注意:予想期間は1月30日と表示されていますが、本日(1月29日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「米金融政策・正常化ペースが鈍化」との思惑を背景に、東京タイムから“ドル売り”が持ち込まれました。
また米企業の決算悪化、さらにファーウェイ起訴を起因とする中国関連株売りから「NYダウが下落」したことから、NYタイムには“リスク回避⇒円買い”も加わりました。
下値を拡大したドル円は、一時“109.159円”へと値を落としています。
一方で、「ビッグイベントを控えたスケジュール感」は継続しており、“大きくは崩れない”は維持されました。
こうして“やや下押し”こそしたものの、“様子見(膠着)”は変わっておらず、“小動き”のままで東京タイムへとつないでいます。
◆“もう一段の下値追い”が先行する可能性有…!?
こうした中、いよいよ本日は「Brexitの代替案・再採決」が行われます。
結果は出るまでわかりませんが、現時点では“すんなり承認”といったシナリオが描きづらいのは事実です。
このため“もう一段の下値追い”が先行する可能性は否めず、もしかしたら“109円割れ”を試す場面も見られないとも限りません。
ただし「FOMC(29-30日)」「米中通商協議(30-31日)」を控えていることを考えれば、“リスク回避一辺倒”は期待薄と考えるのが自然です。
そして“109.10-00円には年金・投信絡みのドル買いオーダー”が観測されており、その下にも“実需絡みのドル買いオーダー”が展開していると見られることを考えれば、「下攻めが先行も、下値が堅い(浅い)」ということにもなりかねません。
そうなると直近の「(110円を超えず)上値が重い⇒戻り売りは巻き戻される」と考えることは、あながち無理筋ではありません。
神経質な展開が続くと見られますが、本日は「下攻め先行」を想定、しかし「戻り売りではなく、押し目買い」を基本として、臨みたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.996(1/23高値、1/25高値、大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:109.795(1/24高値、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.683(週足・一目均衡表先行スパン下限)
上値2:109.563(1/28高値、ピボット1sレジスタンス)
上値1:109.453(週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:109.328(日足・一目均衡表転換線)
下値1:109.145(1/22安値、1/28安値、1/10~1/23の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値2:109.057(1/18安値、大台)
下値3:108.938(20日移動平均線、1/10~1/23の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:108.793(※1/3~1/23の23.6%押し)
下値5:108.685(1/17安値、1/10~1/23の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:38 ドル円 抵抗・支持ライン追加