日ダイナミク Research Memo(8):将来に向けた新サービス・新規事業を創出

配信元:フィスコ
投稿:2018/11/30 15:08
■日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>の中長期成長戦略

4. 新サービス・新規事業の創出
将来に向けた新サービス・新規事業創出への取り組みも強化している。

自転車関連では2018年3月、自転車を中心とした新しいライフスタイル提案型サイクルショップ「STYLE-B(スタイルビー)」を、東京急行電鉄<9005>(東急)が開業した池上線五反田駅~大崎広小路駅間の高架下(東京都品川区西五反田)にオープンした。

日本初上陸となるカリフォルニア発の自転車「Pure Cycles(ピュアサイクル)」などを販売し、ピット、カフェ、青果店、コインランドリーなども併設している。自転車利用のアンテナショップの位置付けで、新たなサービスの創出による事業の成長を目指してノウハウを蓄積し、地域特性や時代ニーズに合ったサービスをセレクトしながら店舗展開する計画だ。なお2018年9月には「STYLE-B」が「第3回コインランドリー店アワード2018」において特別賞を受賞した。

自転車ライフをより豊かにする商品として、骨伝導ワイヤレスヘッドホン「CODEO」、集音器付骨伝導ワイヤレスヘッドホン「DenDen」、Acer傘下のXplova社製GPSサイクルコンピュータ「Xplova X5 Evo」、自転車用盗難防止アラーム・ウインカー付テールライト「nubeam」などを、同社のWebセレクトショップ「B’s supply」や家電量販店などで販売している。2018年12月にはXplova社の高性能・低価格な自転車用スマートトレーナー「NOZA」を販売開始する。

また社内ベンチャー事業の一環として、複数のクリエイターで楽曲を共作できる楽曲共作プラットフォーム「COW(カウ)」を開発し、2018年9月にプロモーション動画を公開した。2019年1月一般公開予定である。課金方法や著作権問題などを含めて、事業化に向けた検討を進める。

5. 働き方改革や職場環境づくりにも取り組み
残業の削減や生産性の向上を目指す働き方改革、従業員の個性と可能性を発揮できる明るい職場づくりにも取り組み、社費留学や社内ベンチャーなど従業員の成長を促進する制度も充実させる方針だ。

6. CSR活動を積極実施
CSR(企業の社会的責任)活動も積極的に実施している。

2016年10月に骨伝導ワイヤレスヘッドホン「CODEO」を公益財団法人日本野鳥の会(本部:東京都品川区)に10台寄贈し、2017年11月には法人特別会員となった。

また認定NPO法人Homedoor(本部:大阪市北区)の、ホームレス状態から「誰もが何度でも、やり直せる社会をつくりたい。」という思いに賛同し、災害備蓄品・テレホンカード寄贈などの支援を行っている。

7. 中期的に収益拡大・高収益化を期待
急激な技術革新などIT業界を取り巻く環境が大きく変化するなかで、下條治(しもじょうおさむ)代表取締役社長は「これまでの堅実経営にとどまらず、IT業界の変化に対応して、安定志向の解消、大胆な変革、新分野へのチャレンジに積極的に取り組みたい」と熱く語っている。

システム開発事業における採算性向上への取り組みの成果、サポート&サービス事業におけるストック収益型継続案件の積み上げ、高採算のパーキングシステム事業における管理現場数・管理台数の積み上げ、新規サービス・新規事業の創出、さらに業務プロセス改善による効率化の進展などにより、中期的に収益拡大・高収益化が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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配信元: フィスコ

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