ドル円はレンジと割り切った取引が有効

投稿:2018/11/21 14:35

方向感の出ないドル円

昨日は米株価の主要3指数(ダウ・ナスダック・S&P)が崩れたことでリスクオフ地合いとなっています。
米株価が崩れている要因としてはアップル株暴落のほか、原油相場の続落や米中貿易戦争などが背景です。
長期にわたり上昇相場が続いていたこともあり、大きめの調整が入ったと考えれば、今後もこの傾向が続く可能性も否定できません。ただし、ドル円は安全通貨とされるドルと円が同じ方向に動いてしまうため、リスクオフ地合いも方向感に乏しくなりやすいというのが現状です。

昨日のドル円は世界的なリスクオフ局面から一時112.30円まで下値を試すなど下方へ崩れるのではとの期待感もありましたが、終わってみればしっかりと持ちこたえたことで改めて底堅さが確認されました。また、11月22日(木)には米感謝祭を控え、ここからNYの参加者が減っていくことを鑑みるとドル円が上下どちらかにブレイクするにはハードルが高いと考えられます。ドル円に動きが出ないのであればレンジと割り切り、オシレーター系のテクニカル指標であるRSIなどを眺めながら、逆張りも検討してみます。
井口喜雄
トレイダーズ証券 為替ディーラー
配信元: 達人の予想