北川工がＳ高カイ気配、日東工によるＴＯＢ価格３９４３円にサヤ寄せ◇

　北川工業<6896.NG>がストップ高の１９０７円水準でカイ気配となっている。日東工業<6651.T>が５日の取引終了後、北川工の完全子会社を目指してＴＯＢを実施すると発表しており、ＴＯＢ価格３９４３円にサヤ寄せする格好となっている。

　日東工は、ＥＭＣ（電磁両立性）評価の試験を北川工に委託しているほか、ＥＭＣ対策部品・精密エンジニアリングコンポーネント部品などを購入するなどの事業上の関係があった。今回の買収により、ＥＭＣ性能評価・精密成形の技術を取り入れた製品開発など新たなビジネス機会を獲得できると判断したという。

　買付予定数は４７５万４３７６株（下限２３７万７１８９株、上限設定なし）で、買付期間は１１月６日から１２月２６日まで。ＴＯＢ成立後、北川工は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて名古屋証券取引所は５日付で北川工株を監理銘柄（確認中）に指定している。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：minkabuPRESS