「期待が膨らむ局面」だが、「知ったら終い(しまい)」には要注意…!?
◆“上値の重さ”囃されるも、111円前半を回復
※ご注意:予想期間は7月28日と表示されていますが、本日(7月27日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“上値の重さ”が囃されたものの、やはり昨日は“ドル買い戻し”が目立ちました。
「少なくとも2019年夏まで金利変更しない」「貿易環境を巡る不透明さが顕著」とされたドラギECB総裁発言を機に、ユーロドルの下落ペースが強まったからです。
これに米4-6月GDPを巡る期待感が重なり、ドル円は111円前半へと押し戻されていきました。
◆米GDPの結果次第で“もう一段のドル買い”は可能…?
その米4-6月GDP、事前予想は“+4.2%”となっているものの、「すばらしい内容になるだろう(トランプ米大統領)」発言もあり、“期待値はもう少し上”に傾斜している可能性が指摘されるところです。
そうなると“もう一段のドル買い”が期待されるところであり、これは“ドル買いオーダーが111.00-110.90円へ切り上がり/ドル売りオーダーは111.50-60円でそのまま”からも窺えるところです。
◆ただし「知ったら終い」には要注意…!?
一方で“さらなる期待”への傾斜は、「知ったら終い(噂で買って、事実で売る)」を促しかねない“両刃の剣”です。
しかも本日は“週末”であり、来週初には“次なる懸念材料(日銀緩和政策見直し)”も控えています。
「基本はドル買いトレンド継続」との見方は変わっていませんが、現時点では「もうしばらく揉みあう(揺れ動き)」と見るべきかもしれませんね。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.879(7/19~7/26の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値4:111.672(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:111.538(7/23-24高値、7/19~7/26の38.2%戻し)
上値2:111.467(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:111.383(7/25高値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:111.219
下値1:111.019(週足・一目均衡表先行スパン下限、7/26安値後の38.2%押し、大台)
下値2:110.917(7/26安値後の50%押し)
下値3:110.839(7/26安値後の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値4:110.589(7/26安値、50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値5:110.353(7/9安値、100週移動平均線、ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:00 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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