上値重いが、あくまでポジション調整 - メドは切り上がった…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/07/19 10:22

◆113円回復も、利益確定売り先行

※ご注意:予想期間は7月20日と表示されていますが、本日(7月19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「113円台を回復」も束の間、やはり「維持し続ける」は叶いませんでした。

“米中貿易戦争懸念”が蒸し返され、これに芳しくない米住宅関連の経済指標(住宅着工/建設許可共に2017年9月来の低水準)が重なったからです。
何より“113円ライン到達の達成感”が大きく、“利益確定売り”が先行しました。

◆“米中貿易戦争懸念”は燻り続けるが…?

「すぐに払拭する」という類の話ではないだけに、今後も折に触れて“米中貿易戦争懸念は蒸し返される”と見るのが自然です。
しかし「金利格差を囃すには持って来い」というマーケット環境でもあるだけに、“リスク回避には至りづらい”というのもまた自然ということになります。
そうした状況下、良好な決算等を背景にして、“NYダウは堅調推移”を続けています。

“112.60-50円にドル買い/112.80-113.00円にドル売り”というオーダー状況を見ると、本日は「この範囲内での揺れ動き」と見るのが自然かもしれません。
しかし「上値が重い⇒頭打ち(反落)」ではなく、「上値が重い⇒利益確定売り⇒押し目は拾われる」と見て対峙したいところです。
「上値メドは拡がった(切り上がった)」と見るのが、テクニカル的には自然なのですから…?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.487(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:113.380(1/8高値)
上値3:113.260(200週移動平均線、16/12/15~18/3/23の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:113.176(1/9高値、7/18高値)
上値1:113.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:112.823
下値1:112.711(7/18安値、7/17~7/18の50%押し)
下値2:112.570(7/17~7/18の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:122.468(ピボット2ndサポート)
下値4:112.223(7/17安値、7/11~7/18の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値5:112.000(大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

10:36 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想