■イメージワン<2667>の課題とリスク
1. 株主還元について
有価証券報告書によると、売上高の継続的な拡大と営業利益率の向上を実現するために、会社が掲げる経営方針の順番は、増収増益基調の確立、企業価値の向上、繰越欠損の解消、復配の実現、財務基盤の強化となっている。喫緊の課題であった財務体質の強化は見て取れるものの、株主還元については、継続的な配当等が求められるだけに、まずは収益基盤の強化が優先されるべきだろう。
2. セキュリティ対策について
同社は、プロダクトの販売、導入及び保守業務等の事業活動において、顧客の機密情報に触れる機会や、顧客が保有する個人情報を一時的に保持することがある。このため、2010年にISO/IEC27001の情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得し、情報管理体制の維持向上を継続的、組織的に進めている。
コンピューターウィルスの侵入や従業員の過誤等による重要データの漏えいやコンピュータープログラムの不正改ざん、もしくはシステム・ネットワーク障害や自然災害によるサービス提供の中断等の発生については、どの企業も予断を許さないものであるが、実績としては毎年実施されISMSの認証審査を問題なく乗り越えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 前田 吉弘)
<MH>
1. 株主還元について
有価証券報告書によると、売上高の継続的な拡大と営業利益率の向上を実現するために、会社が掲げる経営方針の順番は、増収増益基調の確立、企業価値の向上、繰越欠損の解消、復配の実現、財務基盤の強化となっている。喫緊の課題であった財務体質の強化は見て取れるものの、株主還元については、継続的な配当等が求められるだけに、まずは収益基盤の強化が優先されるべきだろう。
2. セキュリティ対策について
同社は、プロダクトの販売、導入及び保守業務等の事業活動において、顧客の機密情報に触れる機会や、顧客が保有する個人情報を一時的に保持することがある。このため、2010年にISO/IEC27001の情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得し、情報管理体制の維持向上を継続的、組織的に進めている。
コンピューターウィルスの侵入や従業員の過誤等による重要データの漏えいやコンピュータープログラムの不正改ざん、もしくはシステム・ネットワーク障害や自然災害によるサービス提供の中断等の発生については、どの企業も予断を許さないものであるが、実績としては毎年実施されISMSの認証審査を問題なく乗り越えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 前田 吉弘)
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