米雇用統計で市場の関心をファンダメンタルズに引き戻せるか
【基調】
方向感模索
【目先の注目材料】
・6/1 米5月雇用統計、米5月ISM製造業景況指数
・米長期金利、主要国株価
【本文】
イタリアの政局がひとまず落ち着いたかと思えば、トランプ米政権がカナダ、メキシコ、欧州連合(EU)に対する関税措置を発動するなど、金融市場は政治問題に振り回される流れが続いている。
そうした中、米5月雇用統計で市場の関心を政治からファンダメンタルズに引き戻せるか注目したい。市場予想は非農業部門雇用者数が19.0万人増(前回16.4万人増)、失業率は3.9%(前回3.9%)、平均時給は前月比+0.2%、前年比+2.6%(前回+0.1%、+2.6%)となっている。
中でも、インフレとの関係性から平均時給が注目されており、予想以上に賃金が伸びれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ加速観測に繋がりやすい。米経済の強さに改めて焦点が当たれば、ドルを押し上げる事になるだろう。一方、平均時給の伸びが予想に届かなければ、年後半の利上げは1回のみとする市場の大方の見方を補強する事になりそうだ。
方向感模索
【目先の注目材料】
・6/1 米5月雇用統計、米5月ISM製造業景況指数
・米長期金利、主要国株価
【本文】
イタリアの政局がひとまず落ち着いたかと思えば、トランプ米政権がカナダ、メキシコ、欧州連合(EU)に対する関税措置を発動するなど、金融市場は政治問題に振り回される流れが続いている。
そうした中、米5月雇用統計で市場の関心を政治からファンダメンタルズに引き戻せるか注目したい。市場予想は非農業部門雇用者数が19.0万人増(前回16.4万人増)、失業率は3.9%(前回3.9%)、平均時給は前月比+0.2%、前年比+2.6%(前回+0.1%、+2.6%)となっている。
中でも、インフレとの関係性から平均時給が注目されており、予想以上に賃金が伸びれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ加速観測に繋がりやすい。米経済の強さに改めて焦点が当たれば、ドルを押し上げる事になるだろう。一方、平均時給の伸びが予想に届かなければ、年後半の利上げは1回のみとする市場の大方の見方を補強する事になりそうだ。