新興市場銘柄ダイジェスト:ITMが急反発、チヨダウーテはストップ高

配信元:フィスコ
投稿:2018/05/21 15:16
<2148> ITM 717 +37
急反発。4月27日に発表していた立会外分売を中止したと発表している。予定していた分売株式数は78万4800株、分売予定期間は5月21日-23日だった。当初から株式市場の急激な変動で実施が困難となった場合、中止または延期する可能性があるとしており、同社株価は4月27日終値(719円)から5月18日終値(680円)まで5%超下落していた。立会外分売の中止で需給悪化懸念が後退し、買いが先行した。

<7172> JIA 5950 -10
朝方に一時5540円まで下落。公募により新株式235万株を発行すると発表している。需要状況に応じ、さらに35万株の売出しを実施する。調達資金の手取概算額は約136億円となり、20億円を環境エネルギー事業、30億円をパーツアウト・コンバージョン事業、残額をオペレーティング・リース事業に充当する。増加株式数は最大で現在の発行済株式総数の約9.9%となり、株式価値の希薄化懸念が先行したようだ。

<4640> アンドール 675 -57
急反落。19年3月期の営業利益予想を前期比3.0%増の2.75億円と発表している。プロダクツ事業において多様化する顧客ニーズに対応していくほか、エンジニアリング事業では営業力の強化とエンジニアの積極採用を推進する。18年3月期の営業利益は同52.2%増の2.67億円で着地した。大幅増益となった前期実績に比べ今期見通しはサプライズに乏しく、材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。

<2340> 極楽湯HD 795 +96
一時ストップ高。19年3月期の営業利益予想を前期比85.0%増の9.00億円と発表している。国内で「RAKU SPA GARDEN 名古屋」を6月にオープンするほか、中国でも新規出店契約に向けて取り組む。なお、決算日が12月末だった海外子会社について18年1月から19年3月までの15カ月を連結対象期間とする。また、中国子会社が現地企業と江蘇省太倉市で温浴施設をフランチャイズ形式で出店することで合意したとも発表している。

<2467> バルクHD 619 +100
ストップ高。米国子会社SCHのアドバイザリーボードメンバーにイスラエル大手ベンチャーキャピタルVertex Ventures Israelのゼネラルパートナーであるデイビッド・ヘラー氏が就任したと発表している。Vertexはこれまでサイバーセキュリティ企業に積極的に出資している。ヘラー氏の就任により得られる同氏の知見やイスラエル企業とのネットワークが、サービスや製品の付加価値向上に資すると期待され、買いを集めた。

<5387> チヨダウーテ 572 +80
ストップ高。19年3月期の営業利益予想を前期比7.5倍の5.00億円と発表している。同時に発表した18年3月期の営業利益は同88.6%減の0.66億円にとどまったが、今期は急回復を見込む。収益性を重視した販売管理に取り組むほか、断熱材事業を今後の新たな主力事業に位置付けられるよう注力する。また、省エネ対策や修繕工事等の一部内製化による外注費削減を継続するなどし、業績回復に取り組む。

<6541> グレイス 1943 +186
大幅に3日続伸。東海東京証券が目標株価を従来の2633円から2300円に引き下げる一方、レーティング「Outperform」を継続している。同社は5月10日、AI(人工知能)マニュアルの特許を取得した旨を公表したが、これにより新製品「GraceVision」による業績拡大の準備は整ったと指摘。東証1部への市場変更申請準備を進めていることなども勘案すれば、19年3月期下期から20年3月期以降、大きな変化点を迎える可能性があるという。



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配信元: フィスコ

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