イタリアで連立政権成立はユーロの下げ要因?

著者:YEN蔵
投稿:2018/05/21 12:53

財政赤字が拡大は確実

ユーロドルの日足
先週もユーロドルは1%以上下落しました。
米国金利が上昇してドルが上昇したこともあるのですが、イタリアの政治の問題もユーロ売りにつながりました。

3月の総選挙でどの政党も過半数にとどかず、連立協議に入りました。単独で最大票を獲得した五つ星運動と、右派の同盟の連立協議が合意しました。合意草案にあったECBに対する2500億ユーロの債務減免は要請は盛り込まれませんでした。

しかし、最低所得保障や減税が合意され財政赤字が拡大することは確実です。これを受けてイタリア国債は2.23%まで上昇し、ユーロの下落も続きました。

掲載のチャートはユーロドルの日足です。
2017年1月の安値1.0340~2018年2月の高値1.2555のフィボナッチ・リトレースメント38..2%戻しが1.1710付近。
50%戻しが1.1450付近です。

1.2555起点のフィボナッチ・エクスパンションでは1.618倍の1.18付近を下抜け。
2.618は1.1380付近です

まずは38.2%戻し、抜ければ50%戻しで向かうのでしょう。
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役
配信元: 達人の予想