サカタインクス---1Q売上高0.3%増、アジア市場の拡販が順調に推移

配信元:フィスコ
投稿:2018/05/15 15:40
サカタインクス<4633>は14日、2018年12月期第1四半期(2018年1~3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.3%増の387.92億円、営業利益が同45.0%減の14.06億円、経常利益が同36.1%減の20.02億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同46.8%減の15.12億円となった。

印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比4.3%減の130.45億円、営業利益は同75.3%減の1.57億円となった。印刷インキ全体では前年同期を下回った。パッケージ関連では、グラビアインキは比較的堅調に推移したものの、フレキソインキは天候不順の影響を受けて前年同期を下回った。印刷情報関連では、需要減の影響を受けて、新聞インキ、オフセットインキともに前年同期を下回った。機材は、印刷製版関連機器、印刷製版用材料ともに低調に推移した。利益面では、販売の低調に加え、原材料価格の上昇の影響も受けた。

印刷インキ(アジア)の売上高は前年同期比8.1%増の77.10億円、営業利益は同38.3%減の4.09億円となった。主力であるパッケージ関連のグラビアインキは、インドネシア、インド、ベトナムを中心に拡販が進んだ。印刷情報関連では、オフセットインキの拡販が進んだ。利益面では、販売数量の増加が寄与したものの、原材料価格の急騰の影響を受けたことなどから減益となった。

印刷インキ(北米)の売上高は前年同期比0.1%減の109.00億円、営業利益は同29.7%減の4.15億円となった。主力のパッケージ関連では、需要増加を背景として、高機能インキの拡販に向けた取組みが奏功し、フレキソインキ、グラビアインキ及びメタルインキが全般的に好調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、UVインキが堅調であったものの、市場縮小の影響を受けて、全体としては低調に推移した。売上高は、販売数量が増加したものの、円高による為替換算の影響を受けたことなどから、前年同期に比べ若干の減少となった。利益面では、原材料費などのコストが増加したことと、輸送費など販売コストも増加したことなどから前年同期に比べ減益となった。

印刷インキ(欧州)の売上高は前年同期比2.1%増の22.23億円、営業損失は1.56億円(前年同期は0.95億円の利益)となった。パッケージ関連を中心として拡販に取り組んだものの、売上高は、現地通貨高・円安による為替換算の影響を受けた結果、前年同期に比べ微増となった。利益面では、販売数量が低調であったことに加え、原材料価格の上昇の影響や競争激化による利益率の低下などが響いた。

機能性材料の売上高は前年同期比2.9%減の27.82億円、営業利益は同2.3%減の3.30億円となった。インクジェットインキ及びカラーフィルター用顔料分散液は販売が堅調に推移したものの、前年同期が好調であったこともあり、前年同期を下回った。利益面でも同様に減益となった。

2018年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.6%増の1,645億円、営業利益が同12.5%減の75億円、経常利益が同15.6%減の95億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同21.3%減の66億円としている。

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配信元: フィスコ

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