ファナックが足を引っ張る 22300-22500のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/04/27 08:36

ファナックが足を引っ張る

●26日のNY株式市場は、好決算銘柄中心に買われ3指数ともに上昇。。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、SNSのフェイスブック、自動車のフォード、クレジットカードのビザなど、前日の好決算で買いが先行。朝方発表された週間の新規失業保険申請件数が予想以上に減少し1969年12月以来約48年ぶりの低水準にまで改善。3月の耐久財受注額で民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が増加予想に反して減少すし、長期金利が3%を下回る水準で株式相場を支援。

●本日の日経平均はNY株高を好感するが、昨日発表したファナックの今期見通しが33%減益となり、嫌気売りが指数を押し下げると読む。CME日経平均先物の終値は2万2435円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万2319円と比べ120円ほど高い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物(夜間取引)は2万2440円で取引を終了。

●シカゴグローベックスナスダック100先物は、16ポイント高いで引け後に決算を発表したアマゾンとインテルは時間外取引でともに大幅高。

日経平均株価と上下の節目
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 2万2502円 2月27日高値
 2万2435円 CME日経平均先物
 2万2358円 26週線
 2万2344円 一目雲上限
●2万2319円 昨日終値
 2万2212円 5日線
 2万2153円 75日線

●本日は日銀金融政策決定会合の2日目で、昼過ぎ頃には結果が出る見通し。今回は若田部副総裁らの新メンバーが出席する初めての会合で、金融政策は現状維持の見通し。国債保有の増加ペース「80兆円めど」についての取り扱いが焦点。日銀が会合の結果と同時に公表する4月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、成長率および物価の見通しが注目。また、15時半には日銀の黒田総裁が記者会見を開催。

●投資部門別の売買状況(東証集計)※カッコ内は前週の動向

4月第3週(4月16日~20日、日経平均383円上昇・週間)

個人投資家 -2443億円(-1561億円) 4週連続売り越し

海外投資家 +1151億円(+ 845億円) 4週連続買い越し

事業法人  - 189億円(+ 132億円) 3週ぶり売り越し

信託銀行  +  18億円(-  72億円) 2週ぶり買い越し

●個人は、現金が差し引き2087億円の売り越し、信用取引は356億円の売り越し。

●今週の主な予定

27日(金)
日本雇用統計(3月)
日銀政策金利、黒田日銀総裁記者会見
英GDP速報値(第1四半期)
米GDP速報値(第1四半期)
南北首脳会談
米独首脳会談

※予定は変更することがあります
配信元: 達人の予想