相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2018/04/13 20:26

(7433)伯東

 四季報によると、電子部品は自動車、産機用に絶好調。電子・電気機器は台湾、中国向け好調。最高益更新。増配か。19年3月期も電子部品が自動車、産機用で品薄が出るほど需要旺盛。電子・電気機器は露光装置、蒸着装置が稼ぐ。前期の有証売却特益は一巡。自動車専門要員を養成、車載用電子部品拡大。インドは農機用電子部品に注力。台湾、韓国で次世代ステッパー育成。

 2月13日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+54.7%の32億円、経常利益+65.9%の33億円の増収・増益の見通し。卸売業:電子部品、電子電機機器、工業薬品。

 2012年10月15日の681円、11月13日の706円を2点底にして、アベノミクス相場にサポートされ上昇トレンド(A)を形成しました。この中で2015年6月2日の1545円でいったんピークとなり、9月29日の1213円まで押し目を入れて反発し、10月26日の1489円を戻り高値にして、角度の大きい短期の下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で2016年6月28日の841円で底打ちとなって上昇トレンド(C)へ移行しています。この上昇トレンド(C)の中で、今年の1月24日に2030円の高値をつけて大幅下落し、2月14日の1462円を安値に大きく反発したあと再下落となってもみあい、4月6日に1628円で買転換となっています。
 

 

(5929)三和ホールディングス

 四季報によると、柱のシャッターは米国、欧州ともに好調。鋼材高騰の売価転嫁進み、人件費増を吸収。19年3月期は国内のオフィス向け伸びる。保守・点検も受注増。連続最高益更新。配当性向目標35%。連続増配も。シャッターの保守・点検を手掛ける英国企業を買収。独製造子会社と協力し欧州での受注拡大へ。国内で戸建て用宅配ボックスを発売。再配達の需要に訴求。

 1月31日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+14.6%の303億円、経常利益+17.5%の297億円の増収・増益の見通し。

 2012年10月4日の282円を底値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成。この中で2015年6月24日の1113円を当面のピークにして調整入りとなり、12月3日の1057円を2番天井にして、2016年2月12日の660円まで下落しました。ここを安値に上昇トレンド(A)よりやや角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し、この中で今年の1月31日に1624円の高値をつけて反落となり、3月26日に1291円まで下げて上昇トレンドラインにサポートされて反発しているところです。
 

 

(1820)西松建設

 四季報によると、12月末受注残4600億円(前年同期比25・8%増)。手持ち豊富も完工端境期。営業減益。減配。19年3月期は期ずれの大型工事が進捗し完工増勢、採算も高原で営業益反発。配当性向3割メド。得意の土木で立野ダム建設(1期)工事を107億円でJV受注、続く2期工事の受注も視野。施工だけでなく企画や設計段階から携わる案件獲得に本腰。

 2月7日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益は-18.8%の205億円、経常利益は-17.5%の210億円の減収・減益の見通し。但し、割安株といえます。

 2012年11月12日の575円(併合前115円)を安値に、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年8月28日の2885円(併合前577円)でいったんピークをつけ、ゆるやかな下降トレンド(B)へ移行し、2016年2月12日の1910円(併合前382円)を安値に反発となり、下降トレンド(B)を上にぬけて、2017年11月6日には3580円の高値をつけました。ここをピークに短期の下降トレンド(C)へ転換し、今年の2月14日に2542円、4月3日の2538円と2点底をつけて、短期の買転換となって戻りを試す形となっています。2点底を確認するためには終値で3月14日の2842円を上回ると一段上が期待できます。
 

 

(7247)ミクニ

 四季報によると、国内横ばいも、インドネシア軸に新興国2輪市場の回復、インド自動車市場の好調で営業増益。補償金特益ない。19年3月期も2ケタ成長継続のインドが牽引し自動車部品が拡大。生産効率改善も進展。インド工場は3月稼働予定で直後にフル操業見込み。人員派遣や国内研修など積極交流で海外生産安定化注力。バキュームポンプはEV向け引き合い増加。

 2月8日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+15.8%の40億円、経常利益+15.3%の40億円の増収・増益の見通し。昨年の11月9日時点で8月8日時点の営業利益37億円→40億円、経常利益35億円→40億円に上方修正。

 2012年11月12日の155円を安値とする上昇トレンド(A)の中にあります。この中で155円を安値とする短期の中期上昇トレンド(B)を形成し、この中で2015年4月23日の710円まで上昇し、ここをピークに中期の下降トレンド(C)へ転換し、2016年の6月28日の271」円で底打ちとなりました。ここから今度は中期の上昇トレンド(D)へ転換し、この中で2017年12月22日の862円の高値をつけてもみあい、今年の1月24日の829円を2番天井にして反落となり、上昇トレンド(D)を下に切って下値を確認する展開となっています。
 

 

(5711)三菱マテリアル

 四季報によると、連結1社上乗せ。超硬工具拡大。セメントは米国増勢。が、焼結、アルミ想定以下。営業増益幅縮小。鉱山配当金。19年3月期はアルミ回復鈍いが自動車向け超硬工具、半導体・液晶向け電子材料など好調。不適合品出荷の影響軽減。営業増益。グループ5社の不適合品対応で三菱電線、ダイヤメット等で出荷滞る。詳細調査進め最終報告は4月以降か。

 2月13日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益は+17.1%の700億円、経常利益は+22.0%の780億円の増収・増益の見通し。

 2012年11月14日の2100円(併合前210円)を安値にアベノミクス相場にサポートされ上昇トレンドを形成し、2015年6月11日の5180円で当面のピークをつけました。ここから下降トレンド(B)へ転換し、この中で2016年6月28日の2320円で底打ちとなりました。ここを安値に反発となって下降トレンド(B)を上にぬけて2017年1月26日に4030円まで戻し、押し目を形成して5月30日の3080円、6月21日の3070円とダブル底のような形をつくり再上昇となって、11月8日には4605円の高値をつけました。ここをピークに再下落となり、今年の3月29日に3085円まで下げてもみあい、4月7日に3260円で買転換となっています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム