相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2017/06/30 21:43

(6674)ジーエス・ユアサ コーポレーション

 四季報によると、主力の自動車鉛電池はパナソニック鉛事業通期連結で数量増、補修用値上げで採算改善。リチウムイオン電池はHV向け好調、歩留まり向上し黒字定着。が、鉛相場高が痛い。営業微増益。持分益悪化。18年3月末まで200万株・10億円上限に取得、当面金庫株方針。パナ鉛電池のれんは年25億円・5年償却。欧州規格準拠の新車用鉛電池が日系大手から需要増。

 5月9日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益+5.5%の231.06億円、経常利益は+5.3%の255.45億円と増収・増益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益+3.9%の240億円、経常利益―0.2%の225億円とほぼ変わらずの見通し。

 リチウムイオン電池大手で自動車用鉛蓄電池世界3位。今後、産業用向けリチウムイオン電池の需要拡大期待

 2012年11月14日の291円を安値にアベノミクス相場にサポートされ上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年7月23日に747円でピークをつけ調整入り。2015年1月16日の476円まで下げたあとの反発で、3月13日の586円まで戻すが、ここを戻り天井にして下降トレンド(B)へ転換しました。この中で2016年6月24日に365円で底打ちとなり、7月11日の401円で買転換となって、下降トレンド(A)を上放れし、今年の3月6日には548円まで上昇してもみあいとなっています。
 
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(6748)星和電機

 四季報によると、主力の道路向け情報表示システムとトンネル向け照明機器が下期回復。省エネ需要拡大でプラント向け産業用LED好調持続。コンポーネントも伸長。前期のような貸倒引当金もなく、営業益急反発。産業用LEDは国内初の高性能防爆型・密閉型新製品の拡販に注力。国内各地で発表会開催。コンポーネントは配線保護機材の新製品が好調。市場開拓推進。

 5月11日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益-86.4%の0.9億円、経常利益―89.8%の0.66億円で当期利益―7.19億円への赤字転落で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益+733.3%の7.5億円、経常利益+960.6%の7億円で当期利益5.5億円へ黒字転換の見通し。

 2015年6月15日の636円を高値に下降トレンド(A)入りへ。この中で2016年2月12日の274円、4月6日の280円と2点底をつけて上昇トレンド(B)へ移行し、下降トレンド(A)を上にぬけて今年の1月27日の530円まで上昇。ここから買われ過ぎからいったん上昇トレンド(B)を切って今年の4月10日の357円まで下落しました。しかし、黒字転換となったことで6月16日の371円を2番底にして6月21日に425円をつけて直近の高値5月12日の415円を上回って買転換となっています。
 
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(4743)アイティフォー

 四季報によると、上期は大手通信キャリア等の投資端境期で受注残少ない。が、下期はコールセンター向け業務合理化システム開発が牽引し採算急改善。パチンコ大手顧客の基盤システムも復調。営業益好転。増配も。 ロボットによる業務合理化はコールセンターから銀行など他業態に展開目指す。金融機関向け延滞管理システムも健康保険料延滞管理など公共分野開拓狙う。

 5月2日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益―17.5%の12.7億円、経常利益-16.2%の13.31億円の減収・減益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で、営業利益+33.9%の17億円、経常利益+31.5%の17.5億円と大幅回復の見通し。

 現在は2013年9月2日の363年の安値からの上昇トレンド(A)の中になります。この中で2016年2月12日の429円を安値に、角度の大きい中短期の上昇トレンド(B)に移行しました。この中で10月17日の719円の高値をつけていったん下落し、11月9日の570円まで下げて、今年の2月21日の671円まで反発したものの再下落となって、4月14日の550円まで下げました。その後、5月2日の決算予想を受けて5月15日の566円を2番底にして反発し、6月26日に667円で買転換となりました。2月21日の671円に対して6月26日に669円まで上昇して押し目形成となっています。このような場合は2山形成後、押し目が浅く再上昇となって671円を上回ってくると一段高の形といえます。
 
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(8515)アイフル

 四季報によると、規成約件数19万件と前期比4%増。貸付金残高も8・6%増える。採用、Web広告増やすが、高金利の社債償還で金融費用減。利息返還損失引当金計上もない。税負担軽く最終続伸だが、無配継続。期初の利息返還引当金残高は433億円。足元の請求件数は3割減ペースで落ち、今期約200億円の取り崩し見込む。タイ中心の海外の貢献には要時間。

 5月10日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益+5.0%の70.09億円、経常利益7.9%の73.99億円と2期連続の増収・増益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で、営業利益+51.2%の106億円、経常利益+35.2%の100億円と3期連続で大幅な増収・増益の見通し。

 2014年3月24日の292円の安値から急騰し、7月2日には705円の高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(A)入りとなり、2016年2月12日の262円で底打ちし、下値を切り上げるゆるやかな上昇トレンドへ転換しています。この中で今年の4月14日の302円を安値に反発となって、5月10日の好決算を受け、下降トレンド(A)を上にぬき、又、直近の高値である2016年4月25日の418円も上回って6月27日には434円の高値をつけて押し目買いの形となっています。
 
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(4118)カネカ

 四季報によると、前期赤字の電子材料が上向く。合成繊維も中国取引先の在庫調整が一巡。機能性樹脂の数量拡大。化成品は塩ビ市況高。ライフサイエンス、食品も堅調。会社計画やや過大だが、営業益急反発。特益減る。50億円投じて欧州の受託製造設備を増設、生産能力4倍に。機能樹脂の変成ポリマーは急速に用途が拡大。東南アの新工場立ち上げに続き、欧州拠点増設。

 5月12日発表。2007年3月期本決算は、前年同期比で営業利益―13.2%の331.64億円、経常利益は―17.0%の274.26億円の減収・減益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で、営業利益は+29.7%の430億円、経常利益は+42.2%の390億円の増収・増益の回復の見通し。化学:化成品、機能性樹脂などが中心。

 2014年10月17日の558円を安値に上昇トレンド(A)を形成。この中で2015年8月18日の1067円まで上昇後、9月29日の855円まで押し目を入れたあと再上昇となって12月18日に1278円の高値をつけました。この1278円をピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で2016年6月28日の643円で底打ちとなり、短期の上昇トレンド(C)へ移行し、下降トレンド(B)を上にぬけて今年の1月27日に1003円まで上昇し、ここから反落となり4月6日に815円まで下げてもみあっているところです。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム