相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2017/04/14 17:10

(2372)アイロムグループ

 四季報によると、先端医療底堅い。SMOも生活習慣病案件中心に回復だが、計画に過大感。販売用不動産の取引実現なら営業益上乗せ。18年3月期はメディカルサポートが流動的。だが、SMOの採算改善続く。治験コーディネーターの人件費増など吸収。虚血肢治療製剤は日本、豪州、中国で臨床試験を実施、22年投入目指す。SMO事業はM&Aにも引き続き意欲。

2月13日発表。2017年3月期予想は、前年同期比で営業利益は-4.8億円から6億円、経常利益は-8.07億円から7億円へとともに増収・増益の黒字転換の見通し。

2014年8月8日の639円を安値に上昇トレンド(A)を形成。この中で12月25日の3045円でピークをつけ下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、2015年3月11日の1489円まで下げて、5月26日の2496円まで自律反発後、再び大きな下落となり2016年2月12日の676円で底打ちとなりました。ここから6月10日の1355円まで反発するものの、下降トレンド(B)の上値ラインにアタマを抑えられ下落してもみあっていましたが、11月9日の915円を安値に急騰し、11月25日には1940円の戻り高値をつけました。ここを当面のピークにして押し目を形成し、12月20日の1245円、今年の3月8日の1291円と2点底となって、4月3日に1427円で買転換となっています。リスクをとれる人は押し目買いですが、現在の相場状況を考えると12月20日の1245円を切って一段安となるのを待つのがよいかもしれません。

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(8923)トーセイ

 四季報によると、不動産開発は好採算だった前上期の商業施設売却なくなり反落。ただ流動化は市場環境が依然良好で、中古オフィスなどの販売が順調に進む。保有物件が増え賃料収入増。最高純益続き連続増配。10億円未満の小型物件取得拡大へ人員増強や地域ごとの投資判断者育成を推進、支店設置も検討。ホテルは今冬開業の東京・神田に加え、上野でも開発へ。

1月11日発表。2017年11月期決算予想は、前年同期比で営業利益+7.9%の100.08億円、経常利益は+6.5%の90.01億円の増収・増益の見通し。本業、不動産流動化、不動産開発、不動産賃貸。

2014年12月17日の636円の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2015年4月16日の954円、6月24日の954円でダブル天井をつけ、7月8日に828円で売転換となって上昇トレンド(A)を下に切って9月8日に703円まで下げ、10月5日の823円まで自律反発したあと再下落となって、2016年2月12日には553円の安値をつけました。 ここから4月25日の847円まで上昇し、6月16日の715円まで押し目を入れたあとは、710円水準を下値抵抗ラインに上値を切り上げる展開となっています。

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(4098)高圧ガス工業

 四季報によると、化成品は接着剤伸長、原料価格安定し採算良化。ただ、ガス事業は主力の溶解アセチレン縮小。営業微増益。18年3月期は公共事業関連で溶解アセチレン上向く。化成品も原料価格が年央以降に上昇気配ながら内外で需要旺盛。増益基調続く。7月岡山に工業ガスの工場開設。運営は子会社が担当、商材拡充で顧客開拓進める。ベトナム工場も生産品目拡充。

2月10日発表。2017年3月期予想は、前年同期比で営業利益+2.4%の47億円、経常利益+2.8%の53億円と増収・増益の見通し。

2012年11月12日の401円を安値に、アベノミクス相場にサポートされて上昇。まず、401円から急角度の上昇トレンド(A)を形成し、この中で2013年5月22日の600円の高値をつけて、6月7日の467円まで大幅下落し、ここからゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行。この上昇トレンドの中で2015年7月27日に677円の高値をつけて9月7日の570円まで押し目を入れてボックス相場(C)入りとなりました。このボックス相場の中で、2016年6月17日に570円の安値をつけて上昇トレンド(D)となり、ボックス相場を上にぬけ、2016年の12月26日の773円、今年の2月13日の774円、3月28日の780円と順上げの三尊天井となったあと反落となって、3月31日に715円まで下げて売転換となりもみあっているところです。

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(5363)TYK

 四季報によると、円高で海外売上目減り。国内は数量横ばいだが、原燃料コスト改善の寄与度大。営業増益。有価証券評価損ない。18年3月期は米国が客先の生産回復で上向く。欧州も底堅い。だが国内の値下げ要請きつい。燃料費高も重し。営業益小反落。炉内の気相中に含まれる水素濃度を測定する装置を開発。鋳造以外の分野からも引き合い。インドで新規客開拓継続。

2月14日発表。2017年3月期予想は、前年同期比で、営業利益は+2.2%の13億円、経常利益が昨年11月11日の-7.5%の12.5億円から+10.9%の15億円の上方修正の見通し。

2012年10月15日の143円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇。2013年4月1日の227円まで一段上げ、6月7日の162円まで押し目を入れ、ここから二段上げとなって9月25日の323円でピークをつけました。その後、下降トレンド(A)を形成し、この中で2016年6月24日の139円で底打ちとなり、急角度の上昇トレンド(B)となりました。この上昇トレンド(B)の中で、今年の3月10日の224円、3月28日の218円と2点天井となって下落し、4月4日に193円で売転換となっています。

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(5451)淀川製鋼所

 四季報によると、国内は採算重視の販売奏功。台湾、タイが改善。前号より増益幅拡大。中国の減損減る。18年3月期は鋼板、建材の内需が横ばい圏。中国の償却負担減など海外子会社の改善続く。連続営業増益。中国の早期軌道化、タイの黒字安定化に加え、台湾の現地販売拡大が課題。株主優待策として現行のゴルフ優待券に16年度末からカタログギフトを追加。

2月1日発表。2017年3月期決算予想は、前年同期比で営業利益+49.3%の109億円、経常利益は+29.1%の109億円の大幅、増収・増益の見通し。

2015年8月17日の2860円[併合前572円]の高値から、短期の下降トレンド(A)となり、この中で2016年1月21日の2016円の安値をつけて反発し、下降トレンド(A)を上にぬけて5月19日の2706円をつけました。その後は上向きの先細三角形(B)の上昇となっていましたが、この中で8月17日の2470円を安値に急角度の上昇トレンド(C)となって、今年の2月15日に3480円の高値をつけました。目先はここをピークに3月13日に3255円で売転換となって、大きな下落となっています。すでに8月17日の2470円から2月15日の3480円までの上昇幅の2/3押し(約2800円)水準まで下げてきていますので、ここから下はリバウンド狙いの買い場となってきます。

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配信元: みんかぶ株式コラム