相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/09/23 19:27

(9882)イエローハット

 四季報によると、店舗純増は4輪用30店(前期31)、2輪用5店(同6)、車両販売5店(同6)。車検・整備事業拡大しカーエレ不振補う。前期苦戦の冬季商戦に備え広告費・人件費を上期先行投資。下期は営業益大幅改善。今期サービス収入は前期比1割増目標に固定客獲得推進。収益安定化に主眼。買い取り保証施策で成約率向上したタイヤはSUVや輸入車専用タイヤ拡充。

 7月29日時点では、来期予想未発表。

 2012年10月2日の989円を安値に11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、2013年5月10日の2100円まで上昇。ここでボックス相場(A)となったあと上放れし、2014年6月23日の2450円まで上昇。ここから押し目を入れたあと、上値を切り上げる直角三角形の保ち合いとなりました。この中で2015年3月20日の2765円、8月18日の2854円、11月5日の2800円と三尊天井をつくり、下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で今年の2月12日に1760円で当面の底打ちとなって反発し、下降トレンド(C)を上にぬけるものの、6月4日の2429円、6月28日の2451円、7月13日の2435円と三尊天井となって急落し、8月30日に1845円で2月12日の1760円に対する2番底の形となって反発してきています。
 
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(8585)オリエントコーポレーション

 四季報によると、地銀などとの競合厳しく、個品割賦がやや苦戦。ただ、銀行保証伸び、決済保証も順調に拡大。利息返還関連費用(前期184億円)の大幅な縮小を前提に、営業連続増益。表記純益上回れば復配も視野。中国のEC最大手アリババの電子決済『支付宝(アリペイ)』の提供開始。まずはファミマ4店に導入。みずほ銀と連携した新基幹システムが17年度稼働予定。

 7月28日決算発表。2017年3月期予想は、前期比で営業利益+4.5%、経常利益+4.5%とわずかに増収・増益見通し。

 2013年5月14日の472円を高値に、急角度の下げとなって6月27日の203円まで下落。ここから8月6日の306円まで自律反発したあとは、ゆるやかな下降トレンド(A)となり、2014年2月5日の188円まで下げました。ここから7月7日の298円まで上昇後、2013年2月3日の172円まで下げて、その後は終値ベースでは174~276円のボックス相場へと移行しています。
 
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(6363)酉島製作所

 四季報によると、補正予算効果もあり国内官需伸長。海外は円高、油価低迷の余波で海水淡水化向けなど受注苦戦。が、円安時の受注残厚く利益は順調。標準化浸透、サービス売上増も採算貢献。為替損残るが持分損減。中東諸国の財政難等による海淡需要停滞、石油ガス市場不振受け米国関連会社持分売却(前期減損、今期特益1・5億円)。米国は発電向け軸に戦略再構築。

 8月4日決算発表。2017年3月期は、2016年3月期の赤字転換から営業利益+436.2%の20億円(16年3月期は3.7億円)となり、経常利益、当期利益ともに大幅の黒字転換予想。

 2014年3月5日の1408円をピークに5月21日の745円まで急落。2015年6月4日の1038円まで戻したあと再下落となって9月7日には721円と安値更新となりました。しかし、ここから上値、下値を切り上げる上昇トレンド(A)となっています。この中で今年の7月21日に1188円と戻り高値を更新し、8月17日に983円まで押し目を入れ、小さな三角保ち合いとなって9月16日に1040円で上放れとなっています。
 
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(4026)神島化学工業

 四季報によると、主力の建材は住宅向け減少でも新事業のビル外装材で補い横ばい圏維持。化成品も10月の増産設備完成が貢献。減価償却3・5億円減、退職給付引当金もなく大幅営業増益。中間配再開、通期連続増配。【マグネシウム増産設備は10月完成。サプリメントなど医薬食品添加用に米国向けなど化成品売上40%拡大計画。来期は創業100周年で記念配が有力。

 9月12日決算発表。2017年4月期予想は、前期比で営業利益+61.8%、経常利益+69.0%の増収。増益。6月10日予想と変わらず。

 2014年12月1日の860円の戻り高値から下向きの先細三角形の下げとなり、この中で今年の2月12日の366円を底値に、上昇トレンド(B)へ転換しました。この中で2017年4月期の大幅増収、増益予想を好感し、7月20日の1100円までの急騰となりました。ここでいったん材料出尽くしとなり、反落となって8月25日の768円まで下げたあと、もみあって9月12日に875円で買転換となって、翌日の9月13日に960円まで急騰し、長い上ヒゲとなって反落し、9月15日に764円をつけて戻りにはいっています。875円を上回ってくると960円の上ヒゲを埋める動きも想定されます。
 
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(4082)第一稀元素化学工業

 四季報によると、主力の排ガス触媒が北米・アジア軸に数量1割増。燃料電池向け後退だが、酸素センサーも在庫調整一巡へ。円高で原料安の恩恵。高操業続き工場再編の償却費を軽く吸収。一転、増益に。連続増配方針。湿式ライン増設し、能力1・3倍計画。今秋、ベトナム工場の中間原料の出荷開始。近々、2期増設に結論。北米主力の燃料電池材料は来年後半に国内向けも。

 8月8日決算発表。2017年3月期予想は、前期比で営業利益-16.7%、経常利益-9.6%。償却負担増で減益見通し。但し、2016年4-6月期の営業利益は20.3%の増益。

 2012年11月14日の1038円の終値を安値にアベノミクス相場にサポートされ2014年11月6日の5340円まで上昇。ここから8月25日の3035円まで下落し、再上昇となって2015年11月9日には5470円と高値更新となりました。ここをピークに下降トレンド(B)入りとなり、この中で今年の2月15日の2621円、6月27日の2605円、8月5日の2639円と3点底となって、上昇トレンド(C)に移行しています。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム