相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/06/17 19:38

(6444)サンデンホールディングス

 四季報によると、柱の自動車用機器は新規案件が貢献し数量増だが円高で収益足踏み。だが前期低調だった流通用機器はコンビニ改装需要上向く。営業増益。ただ自販機不振続き75億円計画やや楽観。有証売却特益剥落。メキシコ工場統合に続き、グローバルで拠点再編や車載と流通での拠点相互活用推進。ポーランド工場は15年末ライン増設し能力倍増、18年に向け生産拡大。
 5月10決算発表。2017年3月期予想は、前期比、営業利益+36.5%、経常利益+46.6%大幅増収・増益見通し。
 2012年8月7日の199円を底値に、11月中旬からアベノミクス相場にサポートされて、上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年9月22日の720円、11月26日の723円とダブル天井に近い形となって下落し、上昇トレンド(A)を切って2015年4月1日の526円の安値をつけました。ここからいったん反発するものの、上昇トレンド(A)ラインが上値抵抗ラインとなって6月9日の648円が戻り高値となり、角度の大きい中期の下降トレンド(B)へ転換しました。この中で今年の2月12日に250円で底打ちとなり、3月14日の374円まで一段上げ、4月8日の273円まで下げて、ここから5月12日の393円までが2段上げとなっており、ここからの反落で6月9日の353円で短期の売転換となって下値をさぐる展開となっています。300円を終値で切らなければ3段上げに向かう形となります。
 
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(9037)ハマキョウレックス

 四季報によると、物流センターは新規受託15社計画(前期実績14社)。前期受託分もフル寄与。貨物運送は運賃値上げ効果限定的だが、新規荷主獲得、物量回復に加え燃油コスト減。連続最高益。配当性向は15%に引き上げ。石油化学向け輸送専門会社を昨秋買収。アパレル依存度(約4割)引き下げ、取り扱い分野の多様化図る。他社との共同輸送も。設備投資は一服、年30億円程度。
 5月9日決算発表。2017年3月期予想は、前期比、営業利益+8.5%、経常利益+8.1%の増収・増益予想。
 中長期上昇トレンド(A)の中で、2015年6月24日に2650円(分割前)のピークとなり、上昇トレンド(A)を下に切って8月25日の1862円(分割前3725円)まで下落。ここから反発となって10月30日の2530円まで戻るものの、2番天井となって短期の下降トレンド(B)となりました。この中で今年の①1月21日の1793円、②2月12日の1668円、③4月8日の1681円と三点底(逆三尊天井)となって、4月22日の2007円で買転換となり、下降トレンド(B)を上にぬけて、さらに2月2日の2136円の戻り高値もぬけて、5月11日に2245円まで上昇しました。ここからいったん調整入りとなっています。
 
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(5269)日本コンクリート工業

 四季報によると、東京外環道向け部材や、土木向け前期積み残し案件が貢献。東電向けに分割ポールなど好採算品伸びる。売電収入も寄与。下期から五輪需要の顕在化を見込む。新工場稼働の償却費負担こなし営業益底打ち。ただ会社計画は過大。連続増配。月産5万立方mの能力持つ茨城県・女方工場は8月からフル稼働。今後の横浜環状北西線向けなど需要増への体制整う。
 5月13日決算発表。2017年3月期予想は、前期比、営業利益+75.4%、経常利益+56.3%と大幅回復見通し。
 2012年7月25日の199円、9月13日の205円を2点底に11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、上昇トレンド(A)を形成。この中で2013年10月30日の613円まで大幅上昇後、2014年4月11日の348円まで下落するものの、急騰となって9月1日には767円まで上昇しました。ここをピークに調整入りとなり、業績も下方修正となったことで下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンドの中で、今年の2月12日に221円で底打ちとなり下値を切り上げる展開となって下降トレンドを上にぬけつつあります。5月13日の決算発表で業績は増収・増益に転じる見通しとなりました。経済対策の他、東京五輪向け工事、リニア関連、熊本地震の復興事業など需要が本格化してきます。
 
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(7936)アシックス

 四季報によると、柱のランニングシューズは、米国の停滞長引く。ただ欧州、中国は続伸。国内は前期の人員整理が効き、採算改善。システム投資など本社費用増加をかわし営業益は回復基調。国内の構造改革特損消滅。 強みとする中上級ランナー向け市場が米国で停滞。本社直轄組織を米国に置き、市場動向を踏まえた製品開発進める。5月UAEに販社設立、新興国の開拓強化。
 5月9日決算発表。2016年12月期予想は、前期比、営業利益+5.7%、経常利益+19.8%の増収・増益見通し変わらず。
 2012年11月12日の1031円を安値に中期上昇トレンドを形成。この中で2014年9月10日の2032円を安値に12月3日の3135円、2015年3月15日の3455円、8月14日の3945円と順上げの三尊天井となって売転換となり、上昇トレンド(A)を切って9月29日の2763円まで下落しました。ここから10月26日の3400円まで戻るものの、戻り天井となって下降トレンド(B)へ転換しました。この中で今年の2月15日に1734円で当面の底打ちとなって三角保ち合い(C)を形成し、4月6日の1860円を安値に上放れとなり、下降トレンド(B)も同時にぬけて6月1日に2562円まで上昇し、6月8日に2353円で短期の売転換となっています。
 
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(3553)共和レザー

 四季報によると、壁紙事業は縮小。ただ主力の自動車用内装材が顧客の採用増で続伸。前期開始の外装材も徐々に広がる。為替影響は小。事業再編費用こなし営業増益続く。記念配落とすも事業堅調なら減配ないか。赤字の壁装事業撤退。福田工場(磐田市)は18年3月までに生産終了し物流拠点として活用。従業員は自動車用加飾フィルム生産の浅羽工場(袋井市)へ移る。
 5月10日決算発表。2017年3月期予想は、前期比、営業利益+7.3%、経常利益+4.3%の増収・増益見通し。
 2012年10月11日の238円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年8月26日の818円まで上昇後、10月14日の675円まで押し目を入れ三角保ち合いとなったあと上放れし、2015年10月13日には1157円の高値更新となり、ここで当面のピークとなりました。ここからの下げで1月21日の762円、2月12日の749円の2点底、2月1日の900円、3月28日の904円と2点天井となったあと、5月2日に794円を安値に2点天井を上にぬく上放れとなって5月13日に967円まで上昇し、いったん調整となって6月10日に846円で短期の売転換となって押し目を形成しています。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム