最近は決算が発表されて、業績面でポジティブサプライズがあると、次の決算まで2-3ヵ月上がり続ける傾向があります。これは、機関投資家がカバーするような銘柄の場合、いい決算が出てもすぐに飛びつく様なことはせず、改めて内容を吟味するなどの段取りが必要なためです。
さまざまな投資家がそのような行動をとり、それにタイムラグがあるため、時間をかけて着実に需給が良くなっていきます。また、市場全体の需給がいいため、株価の勢いのある株に個人投資家が追随します。その結果、順調に上昇するのですが、しばしば行き過ぎとなることもあります。
すると、次の決算ではよほどのサプライズがない限りは、そこから株価がしばらく調整するパターンとなります。
そのため、比較的、確実にリターンを稼げるのが、ポジティブサプライズがあった企業に対して、決算が出てから1-2週間内に投資を開始するということになります。もちろん、決算直後でも当然いいのですが、それは自らそのポジティブサプライズの程度を判断できる必要があります。
一般的な個人投資家の場合は、それはかなり難しいでしょうから、ある程度決算後の株価を見守る必要があります。
さて、今回の3月決算で、これはすごいというサプライズがあった会社にアリアケジャパン(2815)があります。
同社は天然調味料のトップ企業ですが、もう少し実態がわかる表現を使えば、日本の加工食品、中食、外食の味を牛耳っている会社ということができます。数十年前にローコストのエキス抽出法を開発したことによって、国内では他の追随を許さない企業に上り詰めました。
すでに国内においては同社製品が隅々まで行き渡ってしまったことから、10年ほど前より欧州への進出に踏み切っています。しかし、まさに味が命運を制するため、逆に言えばユーザーが慎重なために浸透に時間がかかってしまいました。
その欧州でのビジネスがようやく本格的に立ち上がり始めたことで、今後は日本同様並ぶ企業がない中、海外での成長が業績のけん引役となる局面がやってきたと言えます。前期決算は直近の四半期から海外寄与度が劇的に高まっていますので、内容をよく見ると機関投資家が買いたくなるものとなっています。
なお、より詳細はこちらのレポートをご覧ください。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/860
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