相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2015/04/10 17:08

(6393)油研工業

 四季報2015年春号によると、油圧機器は工作機械メーカーの投資意欲高まり、国内増販。円安効果と海外連結会社追加もあり、営業増益。16年3月期は射出成形、鍛造メーカーなど主要顧客の投資拡大につれて国内の好調維持。アジアも伸び利益続伸。為替差益見込まず。
2015年3月期営業利益は23%増の18億円の見通し。16年3月期も2ケタ増益有望。
2012年11月14日の125円を安値にアベノミクス相場がスタートし、12月19日に146円で買転換となって下降トレンド(A)を上放れし、急騰となって2013年3月12日には315円と短期で2.5倍化しました。しかし、ここをピークに買われ過ぎから6月7日の185円まで大幅下落となり、2014年1月14日の267円まで戻すものの、三角保ち合い(B)となりました。この三角保ち合い(B)の中で、2月4日の197円、4月28日の197円とダブル底をつけて反発し、三角保ち合いを上に抜けて7月7日の279円まで上昇するものの、再度短期の下降トレンド(C)となっていましたが、10月17日の223円、12月17日の236円を2点底にして3月2日に268円で買転換となって下降トレンド(C)を上放れ、もみあっているところです。

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(1972)三晃金属工業

 四季報2015年春号によると、ソーラーは受注大幅減で反落。が、主力の長尺屋根が新幹線、物流向けなど想定超。のれん特益ない。増配。16年3月期はソーラーが受注低調で続落。ただ長尺屋根が堅調持続。防水屋根材も伸びる。家庭用屋根用建材が順調。労務費増吸収。
3月27日に15年3月期業績の上方修正と増配の発表。
下降トレンド(A)の中で、2012年10月11日の187円、11月14日の187円とダブル底をつけ、アベノミクス相場にサポートされて11月21日に203円で買転換し、2013年5月21日の319円まで上昇しました。ここをピークに大幅下落となり、6月27日には209円まで下落となりました。その後は2013年10月1日の299円を高値とし、2014年5月21日の210円を安値とする三角保ち合い(B)を形成していましたが、今年の1月19日の237円を安値に1月30日に258円で買転換となり、3月27日に上方修正と増配を受けて296円まであって、三角保ち合い(B)を上に抜けてきました。

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(9699)西尾レントオール

 四季報2015年春号によると、首都圏の民間工事、東北の復興工事とも豊富で、柱の国内建機レンタル好調。小粒ながらアジア向けも成長。人件費やレンタル機材の償却負担増すが、増収効果が勝る。勢い鈍化ながら、営業増益続く。
2月5日の決算で、14年10~12月期は経常利益が4%減となったが、道路舗装工事回復し15年9月期通期は従来計画は確保見通し。東京五輪開催を控え、建機レンタル需要高間りあで中期的に成長期待。
2014年2月4日の2359円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で8月18日の5120円の高値をつけて調整入りとなり、上昇トレンドを下に切りました。10月14日の3640円を安値に反発するものの、12月9日の4300円が戻り天井となって再下落し、2月5日の決算で10~12月期の経常利益が下方修正となったことで2月13日の2984円まで下落しました。ここを安値に反発に転じ、短期の上昇トレンド(C)へ移行し、昨年8月18日の5120円からの下降トレンド(B)を上に抜け、3月24日に3640円まであって、3月30日の3370円まで押し目を入れてもみあっているところです。

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(4404)ミヨシ油脂

 四季報2015年春号によると、食用油脂はマーガリン、ショートニングの主力製品が製パン向け等増勢。ラードも回復。原料ジリ高で会社計画は過大だが、下期にかけ価格是正進む。油化も工業用油脂等の価格是正効く。電力・ガス等エネルギーコスト減もあり営業益正常化。
2011年2月8日の156円を高値に、3月11日の東日本大震災で急落して3月15日に69円の底値をつけ、3月31日に122円まで自律反発するものの、その後は95~100円のボックス相場(B)となりました。この中でもみあって、2012年11月13日の94円の安値をつけたところでアベノミクス相場がスタートし、暴騰となって2013年1月28日には220円と短期で2.3倍化しました。ここをピークに調整入りとなって6月7日に126円まで下げ、上値を180円水準とするボックス相場(C)となりました。この中で、2014年5月21日の129円、10月17日の130円、今年の2月5日の132円と順上げの3点底となって上放れし、4月6日に155円で買転換となっています。180円水準は目先上値重く、そのまま上昇すれば見送りがいいでしょう。

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(6440)JUKI

 四季報2015年春号によると、縫製機器は自動車、シューズなどのノンアパレル、自動機が伸びる。新興国市場で販売堅調。産業機器は実装機ラインに加え、省力化設備、仕入れ商品を拡販。スマホ向けなども開拓。増収効果、原価低減で統合コスト吸収し営業増益。増配へ。
2012年11月15日の83円を安値にアベノミクス相場がスタートし、円安に支えられて上昇角度を①→②→③と大きくし、上昇トレンド③の中で、12月24日に474円の高値をつけました。ここから調整となってきたことで、2月16日の終値は387円でした。その後は2点天井となって3月13日に440円で売転換となり、調整入りとなっています。

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配信元: みんかぶ株式コラム