相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2015/03/20 17:27

(7244)市光工業

 四季報2015年春号によると、ランプは国内堅調。政情不安のタイは新工場は前半の低操業が痛手。後半は歩留まり改善に加え、周辺アジア国への輸出本格化。通期は営業増益。営業外の持分益や為替差益膨らむ。16年3月期は国内続伸、タイの操業が正常化。連続増配も。自動車用照明大手。新技術としてロービームの照射角広げたLEDランプ開発。
2月12日決算発表。営業利益は前期より減少だが、売上高、経常利益は増加。
チャートの形としては、中期的視点では、2011年11月24日の118円、2012年10月12日の105円、2014年の3月20日の130円と日足での3点底(逆三尊天井)を形成し、5月16日の149円で買転換となって急騰、9月9日には3673万株の大商いとなって313円まで上昇し、ここをピークに11月18日に220円まで下げたあと高値圏でのもみあいとなっています。
12月5日に279円の戻り高値をつけましたその後は、1月8日に267円で買転換となって、1月9日に272円まで上昇し、ここからジリジリと時間をかけて下げる形となり、2番底確認の動きとなっています。

7244市光工業

(1921)巴コーポレーション

 四季報2015年春号によると、受注は建設、鉄骨など好調で1割増の270億円射程。不動産が高利益持続、鉄構建設も収益拡大。会社計画は保守的。16年3月期は不動産の収益安定。受注は建設主体に小幅増、厚い受注残消化で建設の完工、利益拡大。収益の高成長続く。
2012年11月8日の217円を安値に、この月の中旬からのアベノミクス相場のスタートにサポートされて上昇トレンド(A)が続いています。この中で2013年1月23日の467円まで上昇後、6月7日の300円まで押し目を入れ、ここから急騰となって9月17日の650円まで上昇しました。ここをピークに業績を目先一服したことで材料出尽くしとなり、下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンドの中で2014年3月20日に395円で底打ちとなり、横もみとなって下降トレンド(B)を抜け出し9月9日の488円まで反発するものの、再下落となり10月17日に395円とダブル底の形を作って、400~450円の間でもみあっています。今年の2月12日に402円の安値をつけて、3月12日に452円で買転換となりました。

1921巴コーポレーション

(7231)トピー工業

 四季報2015年春号によると、建機用や鉱山向け軟調。鋼材も原料安の一方、販価安が進展。増益幅縮む。16年3月期は乗・商用車用のホイールが続伸。出足に新電炉の立ち上げ費用や償却増あるが、後半にかけ挽回。増益続く。
2012年4月4日の273円を高値とし、10月11日の142円を安値とする中期の三角保ち合い(A)を形成していましたが、徐々に煮詰まってきた段階の2014年10月17日の187円を安値に業績の上方修正を受けて、10月29日に208円で買転換となり、三角保ち合いを上放れて今年の2月12日には310円の高値をつけました。ここから2月13日の272円まで押し目を入れて2月17日に314円と高値更新するものの、再び押し目の形となっています。自動車部品株の出遅れ銘柄の1つといえます。

7231トピー工業

(6121)滝澤鉄工所

 四季報2015年春号によると、柱のNC旋盤は、自動車向けが中国などで受注旺盛。調達見直し等の生産効率化が下期に発現。営業増益。普通4円配。16年3月期は自動車向け中心に国内外で好調持続。ロシア機械メーカー向けの部品供給が一段拡大。営業益続伸。増配も。
2015年3月期は最終利益段階で前期比78.6%増の14億円。2016年3月期も2ケタ伸長が視野にある。
比較的値動きの思いイメージですが、長期でみると、2009年11月24日の53円を安値に下値を切り上げる上昇トレンド①→②→③の動きとなっています。現在は2014年4月15日の141円を安値に上昇トレンド③となっており、この中で9月18日の248円を高値に10月14日の200円、今年の1月16日の201円とダブル底をつけて、3月16日(月)に235円で買転換となっています。ファナックは同社の筆頭株主であり、関連優良株として見直し余地があり、昨年の248円を突破すると一段高となります。

6121滝澤鉄工所

(5232)住友大阪セメント

 四季報2015年新春号によると、建材は地盤改良が消費増税の反動減に苦しむ。ただ、セメントの数量弱含むも値上げ効果浸潤。営業減益幅縮小。受取配当金増え為替差益あるが、蓄電池設備の減損特損。増配。16年3月期もセメント横ばい。好採算の光通信部品伸び、営業益好転。
2月10日決算発表。10~12月期経常益は4%減の74.8億円。3Q類型の通期進捗率は77%
2011年3月11日の東日本大震災後の3月25日に復興関連として271円まで上昇後、6月7日の196円まで下落して三角保ち合い(A)となりました。2012年6月に上放れしたあと11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で2014年3月25日に448円でピークとなり、当面材料出尽くしとなって上昇トレンド(B)を下に切り、10月16日の318円まで下落しました。この318円を安値に11月12日の379円まで上昇後、上値を切り下げる直角三角形の保ち合い(D)となっていましたが、今年の2月4日に360円で買転換となり、少しづつ戻りを試してきています。

5232住友大阪セメント

配信元: みんかぶ株式コラム