下げ止まった際の“ポジション調整(巻き戻し)”は、想定以上に強い…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/03/15 10:43

◆「イメージは下方向」継続 - 106円割れ

※ご注意:予想期間は3月16日と表示されていますが、本日(3月15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


日・米双方で発生している“政局不透明感”は、昨日も懸念として囃されました。
これに「ペンシルベニア州・下院補欠選の共和党候補敗戦」も加わり、「イメージは下方向」は続きました。
ジリジリと値を落としたドル円は、本日東京タイムに入って106円割れへと発展しています。

◆ただし“リスク回避⇒円買い”が進行しているわけではない

想定した以上に長引いてしまっている格好ですが、それでも最も警戒すべき“リスク回避⇒円買い”が進行しているわけではありません。
“ドル売り”にしても、ドル円を除けば“概ね堅調”を続けています。

106円ラインに展開していた“防戦のドル買い”を突破し、背中合わせに置かれていた“損失確定のドル売り”をひっかけた格好ですが、“ストップロス”はそれほどでもありません。
それでいて「イメージは下方向」は続いており、センチメントは「ドル売り・円買い」に偏っています。
まだ流れとしては“下”なのかもしれませんが、下げ止まった際の“ポジション調整(ドル買い戻し・円売り戻し)”が想定以上に強まるケースは、十分に考えておきたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:107.282(3/13高値)
上値4:107.062(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値3:106.817(3/13~3/14の61.8%戻し)
上値2:106.674(3/13~3/14の50%戻し、3/14高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:106.530(3/13~3/14の38.2%戻し)
前営業日終値:106.320
下値1:106.026(3/2~3/13の61.8%押し、3/14安値、ピボット1stサポート、大台)
下値2:105.890(3/8安値)
下値3:105.694(ピボット2ndサポート)
下値4:105.449(3/7安値)
下値5:105.349(3/5安値、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:18 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想