本日は「上値が重い」が上回る…? - それでも「巻き戻しは続く」…!?
◆“リスク選好の円売り” - ただし107円台では“上値の重さ”窺える…
※ご注意:予想期間は3月13日と表示されていますが、本日(3月12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
米朝首脳会談に対する思惑は、“リスク回避の巻き戻し”を誘いました。
また注目の米雇用統計は「大幅な雇用者数増(+31.3万人)」を示し、“リスク選好の円売り”をもたらしました。
もっとも時間当たり平均賃金は「事前予想に届いておらず(+0.1%)」、伸び悩んだのも事実です。
NYダウが440ドルを超す急上昇を見せたものの、米10年国債利回りが“2.91%に上昇⇒2.90%割れへ低下”につながったこともあり、107円台では“上値の重さ”も窺えました。
◆“イメージは下方向”は払拭されない…?
“先行き不透明感”は根強いだけに、“イメージは下方向”が払拭されないのは事実です。
このため“上値は押さえられ”やすく、“戻りの鈍さ”が囃される可能性はゼロではありません。
しかし「強過ぎず、さりとて弱過ぎず…」という先週末の米雇用統計は、現在のマーケット状況からすれば“打って付け”の結果です。
そして“株高が連鎖する”と考えれば、“リスク選好の円売り”が本日も先行する可能性は高いと考えるのが自然です。
◆ただしテクニカルは次々と改善…!?
“20日移動平均線(先週末は106.775円)/107円ライン”を次々と回復したことで、“2/2~3/2の38.2%戻し&3/1高値(107.208円)”まではあとわずかのところです。
「米10年債利回り上昇⇒株安」を促しかねない“米CPI(13日)”を控えているだけに、「上値が重い(売買は手控えられる)」という可能性が本日は上回りそうにも思いますが、「巻き戻しはまだ続く」と考えたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.762(2/22高値、日足・一目均衡表基準線)
上値4:107.680(2/27高値)
上値3:107.526(2/28高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:107.208(3/1高値、2/2~3/2の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:107.041(3/9高値、大台)
前営業日終値:106.778
下値1:106.433(3/7~3/9の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値2:106.245(3/7~3/9の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:106.152(3/9安値)
下値4:106.057(3/7~3/9の61.8%押し、大台)
下値5:105.890(3/8安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:34 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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