ダウ暴落の余波は?=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2018/02/06 08:38

ダウ暴落の余波は?

昨日のドル/円は、NY午後の取引でダウ平均が1600ドル安近く売り込まれる中、一時109円台を割り込んで下落。20日移動平均線に上値を抑えられ、前日上抜いたばかりの日足一目均衡表の転換線を割り込むなど、チャートフェースの「崩れ」は否定しようがない状況だ。世界的な株安の連鎖がさらに広がるようなら、先月26日安値108.283円をターゲットに下落追求の機運が高まりそうだ。ただ、米国株の暴落については景気の先行きを不安視したものではなく、急ピッチの上昇に対するスピード調整との見方が多い。そうした見方に沿えばドル/円の下値余地は限られそうだ。いずれにしても、本日のドル/円は株価動向が最大の焦点となろう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想