強い米雇用統計が市場センチメント悪化に
2日のドル/円は米1月雇用統計の好結果を受けて110円台を回復。雇用統計では平均時給が前年比+2.9%と2009年6月以来の高い伸びを示しており、折からの米長期金利の上昇を加速させた。一方、日銀は無制限の国債買入れを通告(指値オペ)して長期金利の上昇を抑え込む姿勢を示している。日米金利差は拡大基調が鮮明で、こうした観点からは111円台に向けてドル高・円安が進みやすくなったと考えられる。ただ、2日のNY市場では米長期金利の上昇を嫌気してNYダウ平均が700ドル近く下落。強い米雇用統計が市場センチメントを悪化させた格好となりドル/円は伸び悩んだ。本日も株価動向には注意が必要と見られ、世界的に株価の下落が広がればドル/円は110円台を維持できなくなりそうだ。