円高重しで2日続落。このあと日本株は上がるのか?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2018/01/11 19:09

売り買いが交錯し方向性が見えない展開

【1月11日の日経平均の動き】
11日の日経平均は前日比77円77銭安。
朝方の円高を背景に自動車株など輸出関連銘柄に売りが入り、また米株市場でハイテク株が下げた影響で東京市場では半導体関連株の売りが優勢となった。
その一方で三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株は堅調で、ジャスダックが6日続伸するなど値動きの軽い新興市場にも資金が流入している模様。

【1月11日15時時点の為替相場】
円相場は、11日16時06分時点では1ドル=111円78~79銭と、前日17時時点に比べ15銭の円高・ドル安水準で推移。
ブルームバーグ通信が「中国が米国債の購入減額や停止を検討している」と報道し円買い・ドル売りが進行したが、その後中国の国家外貨管理局が同報道につき誤った情報源に基づいている可能性を指摘し、ドルの買い戻しが進み、一進一退の動きとなっている。

【1月12日に注目の業種】
為替の動向が定まらない今、為替の影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるため、そのような状況では以下に挙げるような内需株に注目したい。

<為替感応度の低い業種>
※2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、あまり値動きが左右されなかった業種

1.銀行(前週比+7.09%)
2.保険(同+4.61%)
3.電気(同+4.23%)
4.ガス(同+4.23%)

これらのうち電気・ガス業は、前週との比較で上昇率が緩やかで出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。

もし為替がこのまま方向感のないまま推移するのであれば、1月12日の日本株は【前日と同水準を保つ】と予測する。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想